活動報告

モンゴル (2014/09/27)


 成田からモンゴル航空の直行便で5時間半、ウランバートルに着いてさらに車で2時間。テレルジという高原にあるキャンプ場に行ってきました。目的は遊牧民の住居、ゲルの体験と乗馬です。

 ここは観光客用のキャンプであり、実際に遊牧民が生活しているゲルに泊まるわけではありませんが、それでもゲルは本物と同じ構造で、ゲルの中にはバス・トイレなんてありません。食堂は40mほど離れた大型のゲル、シャワーとトイレは70mほど離れた共同施設です。夜中に起きてトイレに行きたければ、星明かりを頼りに歩いていくことになりますが、なにしろゲルの周囲は草原ですから、もっと簡便な方法も??

 この季節、日中は汗ばむほどですが、日が落ちると急に寒くなり、夜は零度を下回ることもあります。ゲルの暖房は薪ストーブ。寝る前に係りの人が火を起こしにきてくれます。早朝5時頃ゲルの戸口で遠慮がちな、しかし執拗なノックの音で目が覚めると、夜中に消えてしまったストーブをもう一度炊きに来てくれていました。

 モンゴルの馬は、一昨年ブラジルで知人の牧場で乗せてもらった馬よりもずっと小型で、優しそうな顔をしているのですが、こちらが初心者と見抜かれたのか、なかなか言うことを聞いてくれません。それでも述べ6時間ほど乗っていたら、お尻の皮が少し擦り切れてしまいました。

 草原では、どこに行くのも馬の背に揺られて行きます。本物の遊牧民のゲルを訪ね、お茶や馬乳酒、干しヨーグルト(!)などをご馳走になりました。


 モンゴルの遊牧民は、子供の頃、「野菜を食べると牛や馬になるよ」と言われ、肉しか食べないそうです。牛や馬や羊たちは草原の草を食べているので、その肉から間接的に野菜(草)を摂取できているという理屈です。栄養学的に正しいかどうかは別として、彼らの立派な体格は肉食で造られているのでしょう。

 昨日帰国しました。テレビをつけると大相撲で新入幕の逸ノ城が、大関、横綱を連覇して快進撃。優勝争いで白鵬と並びました。大相撲は上位陣をモンゴル出身力士が占めていますが、逸ノ城は正真正銘、モンゴル遊牧民の出身だそうです。


相続と贈与 (2014/09/02)


 すでによく知られていることと思いますが、来年(2015年)1月1日から、相続税が変わります。父親がなくなった場合、法定相続人が母親と子供二人、つまり3人であれば、今は相続財産の評価額が8000万円(5000万円 + 1000万円 × 3)までなら相続税はかかりません。しかし来年からは4800万円(3000万円 + 600万円 × 3)を超えると相続税がかかってきます。いままでは相続税などお金持ちだけの話だと思っていた人も、もしかすると相続税のことを真剣に考えなければならなくなります。

 税理士をやっていると相続の際の問題がいろいろと見えてきます。仲の良かった家族が、遺産の分割をめぐって争うこともありますし、思いがけない法定相続人がいることが分かったりします。「相続」が「争族」と呼ばれるゆえんです。

 中にはしっかりと先を見据えている方もおられます。奥様はすでに亡く、自分が死んだあとは、自宅の土地と建物を自分の生活を支えてくれてきた上のお子様に譲りたい。下の二人のお子様は独立しており、財産を上のお子様に譲ることには異存はない。でも、自分の死後、万一それぞれの心が変わり、兄弟同士の争いになるようなことだけは避けたい。だから自分が生きているうちに、上のお子様に財産を譲っておきたい。という相談をいただきました。

 試算してみると、この方の場合は相続税法の改正後でも相続税はかかりません。しかし生前に贈与するとなると、普通なら贈与税がかかってしまいます。そこで、相続時精算課税という方法をおすすめしました。暦年課税という普通の贈与税だと、年間110万円を超える贈与には高い税率の贈与税がかかります。しかし相続時精算課税を選択すると、2500万円までは贈与税がかかりません。そして相続が発生した場合、つまり依頼者がおなくrなりになった場合に、それまでの相続時精算課税で贈与された財産も申告し、比較的低い相続税の税率で精算するという制度です。

 相続時精算課税は必ずしもいいことばかりではありません。普通の相続税だと受けられる優遇措置が受けられない場合もありますし、所有権移転登記に係る登録免許税も贈与の場合は相続の場合より高くなったりします。こうしたメリット、デメリットを比較して、どちらが有利かを検討する必要があります。

 その結果、やはり後々のトラブルを防ぐために相続時精算課税制度による贈与を選ぶことになりました。