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カサブランカ

ニューカレドニアへの旅行から帰ったら、Amazonから宅配便が届いていた。今年は映画『カサブランカ』の制作70周年にあたる。それを記念してWarner Bros.からUltimate Collector’s Editionとして発売されたのを予約注文していたのだ。20年前にも50周年の記念版が出ていて、こちらは当時、ヨドバシカメラのソフト館で購入した。50周年版はまだビデオの時代で、オリジナルのモノクロ版とカラーバージョンの2本組にシナリオやブロマイドがセットになった大きなものだったが、今回のはブルーレイ2枚に簡単な小冊子がセットされているだけなので、サイズも小さい。前回は英語版だけだったが、今回は英語版と日本語版が収録されているようだ。戦争と愛を描いた永遠の名作だが、若い人たちにはあまり知られていないようだ。何度見ても飽きないので、パナマでの単身赴任時代には繰り返しこのビデオを観て過ごしたものだ。当時、パナマではノリエガ派と反ノリエガ派の対立が激化しており、ある老弁護士と空席の目立つイタリア料理屋で食事をした際、何気なく”Which side are you on?”と尋ね、後で「これはカサブランカの中で警察署長のルイがリックに向かって言った言葉だった」と気づいた覚えがある。こちらは気軽に訪ねたのだが、件の老弁護士は思いつめた表情で、「実は、反ノリエガなんだ。」と答えてくれた。 Tweet

人間の条件

小林正樹監督、仲代達矢主演の映画、「人間の条件」第1部から第6部まで、9時間31分にわたる超大作を見終わった。終戦記念日あたりから6夜連続でNHKのBSプレミアムで放映されたのを録画してあったもの。主人公の梶など、登場人物の善悪がやや類型的な感じはある者の、重いテーマをよく描いたものだ。右側の人々からは例によって「自虐史観だ」との揶揄が聞えてきそうではあるが、戦争の残虐性、軍隊の非人間性をしっかりと描いたこの作品は、そうした矮小な見方を圧倒する。戦争の記憶が年を経るにつれて薄れていく中、このような映画こそは繰り返し上映されるべきだろう。 Tweet