以前韓国を訪れたのは2002年の4月だから、今回は10年ぶりということになる。前回はHISの3泊で19,800円という超格安ツアー(航空券とホテルのみ)でやってきたのだが、別の目的もあったのでほとんど観光はしていない。その目的については、当時、私とは別の商社のソウル支店長をやっていた大学同期のM君に大変世話になった。 その当時と比べても、この10年間に韓国がずいぶん成長を果たしたことが実感できる。ソウルはすっかり近代都市になったし、初めて行くソウル以外の地方都市でも20階建てくらいの高層アパート群が犇めいている。韓国は地震がないとかで、日本でいえば県営住宅や公団住宅のような建物(といっても建物の側壁にはたいてい企業名が掲げられているので民営なのだろう。)がほとんど20階以上になっている。今回も2か所で温泉に入ったが、温泉がある以上火山はあるのだろうし、地震がないというのは本当だろうか。昨年の3.11以来、常に地震の恐怖にさらされ続けている日本から見れば、地震も地震に伴う原発事故も気にすることのない韓国が羨ましいが、地震を想定せずに建てられて高層建築がいざ地震に遭遇したら、と思うと恐ろしさも感じる。 しかしともあれ、韓国の経済発展は目覚ましい。かつて世界を席巻した日本のテレビや半導体は完全に韓国の軍門に下った感があるし、いまや世界の最先端商品であるスマートフォンも韓国製が主流だ。驚いたのは、高速道路のサービスエリアでシャワートイレが設置されていたことだ。ウォンが安い(到着した日に空港の銀行で両替したレートは1万円で13万5千ウォンだった。)ということもあるのだろうが、バブルのような気がしないでもない。 それにしても日本の女性たちの韓流ブームは凄まじい。私の地元に近い新大久保周辺でも目にしているが、韓国を訪れる日本女性たちのほとんどは韓流スターグッズだけでなく、化粧品、食材などを大量に買い込んでいる。暖かい季節なので、われわれは夫婦でスーツケース一つだが、多くの観光客はほとんど空の大型スーツケースを持ってきて、買いあさった商品を詰め込んで帰国する。それでもなお、帰国したら遠方からでも新大久保にでかけるそうだ。今では韓国でも若い人たちは日韓の歴史問題はあまりホットな話題ではなくなりつつあるようだ。かつて、ワールドカップの共同開催が日韓の感情を近づけたことがあったが、当時の日本の首相による靖国参拝強硬がそれをぶち壊したことがあった。民間による交流が隣国同士の良好な関係に役立つなら、韓流ブームも大変結構なことである。 Tweet