Diary


February 29, 2004 =Sun=

妻が税理士事務所からHelp!の電話。この確定申告時期の真っ最中にまたしても事務員が辞めるという。やばい!こちらにとばっちりが来ること必定だ。事務員は昨年12月に入った40台の女性だが、夫が最近体調を崩したということ。しかし事務所内の人間関係もありそうだ。どうも妻の事務所は人が続かない。やはり経営者に問題があるのだろう。妻は勝手にこちらの分担を決めている。迷惑な話だがこの時期を乗り切るには会社が終わってからでも手伝うしかなさそうだ。


February 28, 2004 =Sat=

先週も書いたが、確定申告の作業に何とか見通しがついてきた。去年から国税庁のホームページから確定申告書が作れるようになっている。これ、やってみると案外便利だ。特に住宅取得控除で持分共有、連帯債務ありなんていうややこしいケースの場合など、順番に数字を入れていくだけでできてしまうだけでなく、計算の過程で税制の趣旨まで理解できるようになっており、なかなか優れものといえる。申告書付属書類のフォームなどもダウンロードできるのだが、みんなPDFファイルなので本物と同様の用紙がプリントアウトできるが、手書きでしか書き込めないのが惜しい。直接入力できるようになるといいんだが。


February 27, 2004 =Fri=

朝8時15分からの連ドラが終わってから家を出て、さらに新宿始発電車を待っても始業時間前に会社に着く。今やっている朝の連ドラは、大阪・池田市のパン屋の四人姉妹が主人公だが、上から二番目が歌手になり下積みを続けている。このモデルが石田あゆみで、やがて「ブルーライトよこはま」でヒットを飛ばすことになる。もともとバラエティ仕立てのドラマで、戦後の歌謡曲をドラマの中でふんだんに使っているが、この「ブルーライトよこはま」にはちょっとした思い出がある。

1977年7月、初めての海外勤務でアテネに着任した。まだ日本からのギリシャ観光はめずらしく、ギリシャと日本は遠い国だった。当時は着任後6ヶ月は単身という決まりだった。前任者も帰国し、仕事の要点を押さえるためひとりオフィスで残業していると、突然前の広場から石田あゆみの歌う「ブルーライトよこはま」が聞こえてきた。ビル3階にあるオフィスの前はアテネの中心であるシンタグマ(憲法)広場であり、当時は大統領選が始まっていた。軍事政権が崩壊し、亡命していたカラマンリスが帰国して大統領に就任、その人気が終わって二期目をめざすカラマンリス(保守系・新民主党)と新たに台頭しつつある汎ギリシャ社会主義同盟(PASOK)のパパンドレウ、それに共産党(KKE)の候補が争っていた。シンタグマ広場に面した調整省のバルコニーは、候補者が群集を相手に演説を振るうのに絶好の場所で、選挙となると熱くなるギリシャ人たちは自分の指示する候補がでてくると街路樹に登ったりして熱狂的な支援を送った。新民主党かPASOKかの、そうした演説会を翌日に控えた準備の中で、広場に日本語の「ブルーライトよこはま」が響き渡ったのだ。おそらく用意したラウドスピーカーが日本製で、そのテスト用にレコードが添えられていたのだろう。日本からのテレビはもちろん、ラジオすら入らない異国の地でわびしく一人残業している身には、久し振りに聞く日本の歌がとても新鮮だった。


February 26, 2004 =Thu=

これで2月かと疑うほどの暖かさ。夕方からは冷え込むというので着ていったコートが邪魔になる。昼食にいつものドトールへ行ったら満員だったので、本通りを渡って珍しく東のほうへ歩いてみた。すぐに昭和通に出る。銀座東二丁目の角の「New York Cafe」でセサミドッグとコーヒーをとり、後少し歩いてみる。同じ銀座でもだいぶ雰囲気が違う。古武具を売っている店があったりする。このまま築地の方へいけば中央区役所だ。いつも戸籍謄本を取るときなど、蛎殻町の日本橋出張所に行っていたが、これからはその必要もなさそうだ。方向音痴のせいもあって、それぞれが離れたところにあるように錯覚していた場所が、歩いてみると以外に近くにあったりもする。昼休みにあまり時間が取れないのが残念だが、これからは本通りだけでなく周辺に足を伸ばしてみよう。


February 25, 2004 =Wed=

前の会社の同じ部で、「主席監査員」というタイトルを持っていた仲間5人で、国際ビルの東京ファミリークラブに集まって昼食。このタイトル保持者は定年後も4年程度嘱託として勤務するという約束だったが、担当役員の交代により方針が変更になって私を最初に辞めることになった経緯がある。以前から主席が退職するときには送別ランチを行う慣習だったが、最後に残った5人は送別してくれる人も居ないので先に辞めた人も一緒にやろうということで、今回が最後の送別?会。つまり今回辞める2人でこのタイトルもおしまいとなる。方針を変更した担当役員ご当人が今度の役員人事で退任するので、またどう方針が変るか分からないが、いずれにせよ去り行く者には関係のない話。

すでに辞めた3人のうち私以外の2人は悠々自適の生活。今度辞める二人も同様。となるといつまでもあくせく働いているのは私一人ということになる。絵を習おうというのが二人、郷里の奈良に帰るのが一人、特に目標もないがそれとなく暮らしているのが一人。この歳になって事務的な仕事に振り回されている身からは羨ましい限りだ。


February 24, 2004 =Tue=

アメリカ大統領選に、ラルフ・ネイダーが名乗りを上げたことについて、ここに面白いたとえ話が出ている。

共和党ブッシュ(自民党小泉純一郎)に対する民主党の首相候補選びで、当初独走していたディーン(田中康夫)が過激すぎて失速。代って無難で勝てそうな候補ということでケリー(鳩山由紀夫)が浮上、若手のエドワーズ(樽床伸二)あたりが頑張っているがどうやらケリー(鳩山)が独走体制。こうなると、ディーン(田中)ならまだしもケリー(鳩山)ではブッシュ(小泉)と余り変りはないじゃない、ここは黙っていられないとラルフ・ネイダー(福島瑞穂)が第三党から名乗りを上げる。どうせ蟷螂の斧とはいえ、民主党にとっては反ブッシュ(小泉)勢力の一部を殺がれ、接線が予想されるだけに何とか思いとどまらせたいところ・・・・

夜の9時前に電話。
「○○クレジットカードのセキュリティ担当です。あなたが過去にカードを使った店でカード情報が流出した可能性があります。今のところあなたのカードに被害は出ていませんが、この電話で現在のカードを使用停止にし、改めて新しい番号でカードを再発行しますのでご了承下さい。」

こんな時間に女性の声で電話がかかってくるのは、もしかしてカード番号や暗証番号を聞きだそうという新手の手法じゃないのか、と疑いがよぎる。「過去に使った店ってどこ?」「加盟店が不正使用に加担しているというわけではないので、お答えできません。」「今のカードはどうするの?」「10日くらい後に新しいカードをお届けしますので、古いカードにはハサミを入れて送り返してください。ところで最近旅行や出張で海外へは行かれましたか?」「正月に中国、12月中旬にはインドネシアに行ったけど」「念のため、最後にお使いになったのは1月×日にレストランで○○円となっていますけど、間違いありませんか?」「レストランってどこ?」「よく読み取れないんですが・・ミミウとか書いてあるようです。」「ああ、それなら間違いない。」ということで、どうやら本物のカード会社のセキュリティらしい。こういうように警戒するのは危機管理意識が健全に働いているなと自分に感心する。だが、カードの番号が変るとなると、このWebサイトを置いているアメリカのレンタルサーバー会社など、変更手続をしなければならないところがいくつかあって、また面倒だ。


February 23, 2004 =Mon=

先週末、109円台と随分円安になったと思いながらニュースを見ていなかったので知らなかったが、アメリカで日本政府がテロ警戒レベルを最高に引き上げたと報道されたのが原因だったらしい。日銀がしゃにむに介入しても円高の流れを抑えられないのが、テロの可能性が強まったとのテレビ報道で一挙に円安に動いたことになる。Ycaster氏のDay by Dayによれば、日本ではテロ警戒レベルを示す正式な基準があるわけではなく、アメリカでの報道は必ずしも性格ではないようだが、アメリカのテロ警戒レベルはDHS(Department of Homeland Security)が5段階に決めている。最低が"Low Condition"(緑)で、その次は"Guarded Condition"(青)。三番目が”Elevated Condition"(黄)で四番目が"High Condition"(橙)。最高レベルは"Severe Condition"(赤)で、この段階ではすべての公共施設や政府機関が閉鎖される。

これで思い出したのが15年ほど前のパナマ危機の際に現地の米軍がテレビ放送で軍関係者や在住米国民に呼びかけていたPML(Personnel Movement Limitation)だ。これも5段階に分けられていて、一番緩いのが外出時に特定の場所に近寄らないようにというPML-Alpha、その次がPML-Bravo、PML-Charlieと続き、米軍侵攻の直前の数日は原則として外出禁止、"PML-Delta is now in effect"と放送されていた。米軍侵攻とともにケーブルテレビから米軍放送が映らなくなってしまったので室内アンテナで受信したら、戦闘状態を示すPML-Echoになっていた。Alpha, Brabo, Charlie, DeltaそしてEchoと、要するにA,B,C,D,Eの順に呼び名が付いているのだった。


February 22, 2004 =Sun=

今朝のサンデープロジェクトで、岡崎久彦氏と寺島実郎氏が討論をやっていた。岡崎氏は外務省でサウジアラビア大使やタイ大使を歴任し、現在は岡崎研究所を主宰している。外務省の知人には結構岡崎氏の信奉者が多い。一方、寺島氏は三井物産のワシントン事務所長から三井物産戦略研究所長となり、現在は日本総研の理事長も兼任している。岡崎氏は、世界最強の米国に従っていればわが国は孫子の時代まで安泰だから、とにかく日米同盟を堅持せよという意見。これに対して寺島氏は、日米同盟の重要性は認めるものの、世界のすべての国家が同じタイプである必要はなく、戦後平和憲法を堅持してきたわが国として、その特徴を前面に押し出しすべきであり、対米と同様に近隣諸国との関係をも重視すべきという意見。岡崎氏のスタイルは、議論をするというよりも、自分は情報を握っており自分が正しいという前提での話で、反論ができなくなると「そんなことは議論する気にもならない」と逃げてしまう。どうみても寺島氏の方が説得力がある。

ところで、寺島氏が理事長を務める日本総研とは、あの三井住友銀行系のシンクタンクである日本総研のこととばかり思い込んでいたが、ネットで調べてみるとどうもそうではないらしい。もともと旧住友銀行系の日本総研だが、三井と住友の合併により三井物産出身の寺島氏が理事長になったのだろうと漠然と考えていたのだが。どちらも正式名称は「日本総合研究所」で、英文略称がJRI (Japan Research Institute)であるところまで同じだが、寺島氏の方は「財団法人 日本総合研究所」、三井住友銀行系のは「株式会社 日本総合研究所」となっている。株式会社は1969年の設立、一方財団法人の方は1970年の設立とスタート時期もほぼ同じ。財団法人の初代理事長は茅誠二氏となっている。両方のウェッブサイトを見ても、お互いの関係についての記述は見当たらない。類似称号の問題は出ないのだろうか。


February 21, 2004 =Sat=

確定申告の時期というのはいつも憂鬱だ。払う税金が大きいからではない。数字を固めるのが結構大変なのだ。私のよりもむしろ妻の数字。妻は税理士なので、この時期、顧客の確定申告でおおわらわである。そして紺屋の白袴というか、自分の申告作業はこちらに頼んでくる。もっとも私のやるのは一年間集めていた領収書類を整理して帳簿に纏めたりすることで、申告自体は専門家である妻が自分でやる。しかしこの整理作業が単調な割には面倒なのだ。そのため、作業を続けようとPCの前に座っても、いつの間にかエクセルの代わりにスパイダーソリティアを起動していたりする。(まったくビル・ゲイツめ!何でこんなものをWindowsのおまけに付けるんだ。)毎年、今年こそは確定申告開始までに整理をしておこうと思うのだが、実際はきげんぎりぎりになってしまう。おまけに今年は私のほうも、前の会社、今の会社、それに年金と、それぞれの金額は大したことなくても収入源が3つもあるのと、住宅取得資金借入金控除を受けることもあって、確定申告が必要だ。この作業は週末にしかできないので、今週末はスポーツジムもお休みとせざるをえない。外はもう春の陽気だというのに・・


February 20, 2004 =Fri=

読書をしながらの昼食に愛用しているドトールコーヒーに、最近新しいメニューが出ている。その名をクロックムシュ。以前はミラノサンドだのベーグルサンドなどを取っていたが、この頃はこれにしている。本を読みながら食べるのに、サンドイッチ系だと中身が飛び出してしまうことがあるが、クロックムッシュだと食べやすい。2月9日から新発売。申し訳程度に小さなピクルスが付いている。クロックはclockではなく、croque monsieurと書く。れっきとしたフランス語だ。コロッケの語源であるcroquetteと同系列。ネットで調べると「
クロックムッシュ=ハムとグリュイエールチーズを挟んで表面を焼いた温製サンドイッチ。910年オペラ座近くのカフェで最初に作られたといわれています。」とある。オペラ座が910年からあったとは思えないので、多分1910年の間違いだろう。このクロックムッシュに半熟の目玉焼きを乗せるとcroque madameという名になるそうだ。材料をライ麦パンにしたのがドトールのクロックムッシュの特徴らしい。かくして今日も昼食はクロックムッシュ280円とブレンドコーヒーMサイズ230円。


February 19, 2004 =Thu=

会社からの帰りに銀座の教文館書店を覗くと「文芸春秋」が店頭にたくさん積んである。確か今月号には芥川賞受賞作が掲載されているはずだ。昨日も新宿の本屋を覗いたのだが文芸誌売り場に見当たらなかったので、もう発売からだいぶたっているし、売り切れになったのかと思っていた。さっそく一部ゲット。現在はマイケル・クライトンの「タイムライン」を読み終わっていないし、会社の仕事も忙しく、また確定申告までは妻の仕事を手伝わされることも多いから、なかなか読み始められそうにもないが、とりあえず選評のところをざっと目を通してみた。驚いたことに芥川賞の選考委員会に石原慎太郎が入っている。いくら才能があるのか知らないが、都知事をやっていてまともに新人の作品を読む時間などあるはずがない。委員の中で彼だけが入選作に対して否定的評価をしているが、案の定、選評の文章は作品をまともに読んだのか疑わしい内容だった。同世代の大江健三郎が、この男の文学的な不誠実さを批判した文章を読んだことがある。文学賞の選考委員を政治家の名誉職の感覚でやるのは許せない。

それはともかく、今年の受賞は20歳の金原ひとみ「蛇にピアス」と19歳の綿矢りさ「蹴りたい背中」の同時受賞で話題を呼んでいる。二人のインタビュー記事と、「蛇にピアス」の最初の部分を読んでみたが、かなりショッキングなところがある。芥川賞作品といえば、開高健の「巨人と玩具」、大江健三郎の「飼育」が相次いで受賞したのが私の高校一、二年の時で、当時は文芸部に属していた者にとってとても鮮烈な印象だった。この二人の作品はそれからも結構読んだが、それ以降の芥川賞作家の作品はあまり読んでいない。村上龍、山田詠美など、芥川賞選考委員にもなっているが、彼らの受賞当時、その作品を読んでは見たものの、開高、大江の時のような興奮はなかった。若い女性だからというわけではないが、今度の二人は期待が持てそうだ。


February 18, 2004 =Wed=

銀座一丁目の東京三菱銀行の角を京橋方面に向って左に曲がって一ブロック進むと「きなり合点」という少し変った名前の店がある。明るくて感じのいい店で、ここの日替わりランチが結構安くて美味しいので時々出かけていた。いつも遅い時間なので、日替わりランチは売り切れのこともある。今日は午後一番でアポが入っていたので、早めに出て久し振りにここを目指した。ところが着いたら何か様子が違う。ドアを引いてみたら鍵がかかっている。廃業したわけでもなさそうだ。どうやらリノベーションらしい。変るのはいいが、安くて美味しい日替わりもなくなるのでは困る。

前の会社の仲間からメールが来て、新社長のもとでの役員人事を知らせてくれた。知った顔ぶれがどんどん居なくなり、若い人に置き換わっていく。社長が一年次下になるのだからそれも当然といえば当然。出身の「監査部」もこれまでの担当役員兼部長が退任し、私より7年ほど若い、良く知った男が部長になった。担当役員は置かず、社長直轄の組織となるそうだ。これで会社がどのように変るか、直接関係はないとはいえ、興味のあるところ。

夕刊各紙は一面トップに「10-12月のGDP年率換算7%成長」の見出しを掲げている。(夕刊はアパート2階のロビーで朝日、毎日、読売、日経、東京の5紙が読めるので、実は家では夕刊を取っていない。)昨年10-12月の実質GDPが1.7%の伸びで、年率換算すると7%とバブル以来の高成長だという。だがその内容は、中国向けの部品輸出と対米輸出という輸出主導の伸びと、これに引きずられた設備投資の伸びが主体で、個人消費は0.8%にすぎない。とくに、名目では0.2%の伸びでしかなく、景気回復という実感は湧かない。株価もGDPが市場予想を上回ったにもかかわらず小幅反落となった。実質成長率が伸びているのにGDPデフレーターがマイナスというのはわれわれ世代の感覚ではなかなか理解できない。


February 16, 2004 =Mon=

今朝は新宿のメインバンクに直行。歩いて15分ほどの距離で9時半のアポイントなのでゆっくり出かける。ついでにその銀行をはじめ3つの銀行の通帳を記帳。昔は銀行は数も多いし、一つ一つの銀行がいくつも支店を出していたので便利だったが、今は合併で銀行の数自体が減っている上に、合併後の銀行が合併効果を出すために支店の統廃合をどんどん進めているので、記帳一つするにも支店を探すのに苦労する。だいたい、私用で銀行に行く時間が取れるのは営業j時間外か休日になってしまう。そうすると銀行にもよるが、現金入金が出来なかったり記帳ができなかったりする。営業時間内であっても、ATMだけの店では小銭が扱えなかったりすることが多い。そもそも合理化で友人店舗を閉めるのだったら、その分ATMだけでも残すべきだし、ATMなら時間外でもすべての取引が可能なようにするのが顧客へのせめてもの償いではないのか。どうせコンピュータは動かしているのに、一部の機能を制限するのはおかしい。

郵政三事業の民営化が課題になっている。日本の金融行政のゆがみを正すには郵政事業、特に郵貯の縮小と民営化が不可欠だと思う。日本のメガバンクを合わせたより大きい銀行が、有利なハンディを持って営業しているのだから話にならない。一番それを感じるのが郵便振替の制度である。妻が参院選に立候補したとき、全国の知人や支持者からカンパをいただいた。このとき郵便振替を利用したがとても便利だった。支援者が郵便局で振り込んでくれると、2日後には振替用紙のコピーが郵送されてくる。それを見れば振込人の住所、名前、電話番号や、さらには添えられたメッセージも読める。銀行振り込みだとそうはいかない。通帳にはカタカナで名前が出るだけで、住所も何も分からない。政治資金の寄付は収支報告書に住所や名前を記載して選管に提出しなければならず、銀行振込の場合は振り込んで頂いた方の住所を調べるには大変な苦労があった。しかし、考えてみるとこの郵便振替のからくりは実に奇妙だ。郵便振替の手数料は70円。ATMで手続すれば60円になる。その振込用紙のコピーが郵送されるが、普通の郵送料は1件80円だ。もちろん、同じ日に数件の振込が纏めて送られてくることもあるが、一日1件だけのこともある。それでも1件80円かかるはずの封書で、「通信事務」として送られてくる。これは郵貯と郵便を同じ郵便局で取り扱っているからに他ならない。これでは銀行は太刀打ちできない。インターネット通販などの代金回収は、クレジットカードを除くほとんどの場合、郵便振替が使われている。こんなのは公正取引委員会が不公正競争として告発すべきだと思う。

しかし、逆に考えれば、いくら郵便振替が不当に優遇されているからといって、銀行振込の手数料が郵便通知もないのに郵便振替に比べて大幅に高いのは理解できない。また、休日に新宿など中央局に行って見ると、郵貯のATMは記帳はもちろん現金入金も受け付けている。どうして官にできることが民でできないのか。これでは銀行の経営努力が郵便局以下と言われても仕方がないのではないだろうか。以前は銀行と郵便局の対立では銀行の肩を持っていたが、最近は銀行の努力不足が目に付くようになってきた。


February 15, 2004 =Sun=

三寒四温というが、このところの気候はまさにそれだ。昨日の暖かさが嘘のように寒さが戻ってきた。今の住まいは便利さや眺望で気に入っているが、一つ難点なのは周囲に緑がないこと。新宿にも新宿御苑とか緑に恵まれた場所はあるし、昔ながらの住宅地に行けば緑はあるのだろうが、19階から見渡す限り、纏まった緑は見当たらない。以前、町田に住んでいた頃は、一戸建ての住宅地なので、夜、犬を連れて散歩していると、家々の庭に季節を感じさせる木々が溢れていた。とくに冬の終わりには、寒さの中にもほのかな梅の香が漂ってきたりして、春が底まで来ていることが感じられた。秋の深まりとともに欅の落ち葉が夕陽に光り、ゆりの木の大きな枯葉が足元でがさごそと音を立てた。今のアパートの周囲ではそうした風情は感じられない。

午後から妻の仕事を手伝わされるはめに。またしても確定申告を前に事務員が辞めてピンチらしい。仕事が終わったのが9時過ぎになったので、また外食ということになった。近くの吉野家や松屋の店ではBSE騒ぎで牛丼が昨日で消えたせいか、ほとんど人が入っていない。事務所の近くで24時間やっているサイゼリヤに入ったら、こちらは満席だった。あたりをあてどなく歩いてみたが、日曜の遅い時間なので閉まっている店も多い。結局、一昨日のトラットリア・ア・ローマに入った。遅い時間なので簡単に済ませることにし、牡蠣とほうれんそうのソテー、生ハムとトマトのピッツアを頼んだ。ソテーは予想に反してホウレン草より牡蠣のボリュームが多かったが、ピッツアは思ったより量が少ないので、バージルとモッツアレラチーズのピッツアをもう一枚追加。さすがに一昨日のライブショーの時間と違って客はわれわれ以外にカップルが一組だけだった。


February 14, 2004 =Sat=

髪の毛がだいぶ伸びてきた。美容室チェーンの会社に勤めているのだから、会社の美容室に行けば良いようなものだが、どうも美容院で散髪をするのは抵抗があり、また時間もない。そこで妻の事務所の隣のビルの1階にあるQB Houseに行ってみた。「カットのみ、10分、1000円」という明確なコンセプトで急成長している会社と聞いている。店に入ると椅子は5つだが、土曜のせいか理髪師は3人だけ。待っている客は5人。ということは今調髪している3人はマックス10分で終わるはずだから、その次に3人、そうすると最大20分で順番が回ってくる計算になる。入り口にある発券機に千円札を挿入してカードを買うシステム。理髪師はお金に手を触れる必要はない。椅子の前の鏡は扉になっていて、扉を開けると客のコートや荷物をしまうロッカーがある。シャンプー台はない。椅子は床から厚さ10センチくらいの台の上に乗っていて、台の一方の端が開いて切り落とした髪はその台の中に押し込むようになっている。調髪が終わると合わせ鏡で確認し、椅子ごとに天井からぶら下がった吸引ホースで細かい毛を吸い取る。本当に20分で順番が回ってきた。女性の理髪師だが、手際よく10分程度で終了。「櫛はお持ち帰りになりますか?」と聞いてくる。どういうことかというと、調髪に使う櫛は客一人ずつ使い捨てであり、希望すればその櫛をくれるそうだ。「紙でできていますので、燃えるゴミで捨てられます。」試しにもらって見たが、普通のプラスチックの櫛と外見は変らず、とても紙製とは思えない。

ネットで調べてみると、QB Houseはキュービーネット鰍ニいう会社が経営しており、資本金は154百万円。昨年時点で店舗数は182店だが従業員は26人しかいない。ほとんどの店がフランチャイズなのだろう。社長のメッセージに次のような文章が載っていた。

 日本のヘアカットサービスにグローバルスタンダードを導入してみました。すると色々なことが見え始めました。
 日本の理容美容における関係業法は、世界基準で50年以上遅れているというか、異様な閉鎖的業界が保存されていることが判然と見えてきました。21世紀を迎え、社会的価値観が急激に変わり社会のニーズも多様化・個別化が過度に進みました。IT社会で誰でもが当然と思える事を、「QBハウス」ビジネスに盛り込んでみると・・・店鋪案内をホームページで、営業データは自動通信システムで、編集後の営業データ表をインターネット配信・・・顧客の皆様方が期待以上に、システムにベストマッチングされています。
 「ユーザは賢い」という事実を再認識させられます。対角線上にあるのが「提供者側のプロは賢くない」ということで、先端にあるニーズをユーザが知っていて、行政も業界も知らないという現実に構造があります。


細かい表現にはおかしなところもあるが、全体として納得させられる。どこかの会社も見習うべきところがありそうだ。


February 13, 2004 =Fri=

13日の金曜日、でもあり前日ではあるが実質的にはバレンタインデーでもある。妻から電話で、ご飯を炊いていないから外食にしようと言う。妻の方にこちらに胡麻を摺らなければならない事情ができつつあるようだ(警戒警報)。例によって家の近くで、小滝橋通りを大久保方面に5分くらい歩いたビル。イタリア国旗を目印に急な階段を地下に入ると、トランペットとギターの音が聞こえてくる。「トラットリア ア・ローマ」半年ほど前に近くの生鮮市場からの帰りに買い物袋をぶら下げて入ったことがある。感じのいいイタリアレストランで、その時は土曜か日曜だったが金曜日にはライブ演奏があると聞いていた。

どうしても一昨日の「りんごの絆」と比較してしまう。フレンチとイタリアンの違いが正直に出ているようだ。テーブルの数は「ア・ローマ」の方が3倍くらいある。「りんご」の方はライブ演奏中はおしゃべりも謹んでみんなが聞き入っていたが、「ア・ローマ」ではライブはBGMの感じで、曲が終わっても拍手はほとんど起きない。こちらもアメリカン・ブルースが主体のようで、イタ飯ならイタ飯らしくイタリアの曲にすればいいのに・・

コースは前菜、パスタ、メイン、デザートで2700円。パスタとメインは黒板に書いてある中から選ぶ。ハウスワインがデカンタで2000円。「りんご」の凝った味に比べてやや大雑把な感じなのもフレンチとイタリアンの違いか・・「りんご」がヨーロッパの下町にある常連客相手の洒落たレストランの雰囲気なのに比べて、「ア・ローマ」はまずまずの雰囲気ながら一般的なトラットリアだ。だが、「りんご」は人間関係が濃密すぎる感じで常連と認めてもらうまではやや気詰まりな気もするのに対して、「ア・ローマ」はそうした気遣いは不要だ。一長一短というところか。ミュージックチャージがないこともあって、値段は「ア・ローマ」の方が3分の2程度。気がつけばこれで3日連続で外食だった。


February 12, 2004 =Thu=

今日は丸の内の「響」で大学の同期会。この店はサントリーの子会社が経営しているチェーンの一つで今の会社のすぐそばにも「響・銀座3丁目店」がある。前の会社にいた頃よく昼食に行った店だ。元サントリー専務で子会社の会長をしているI氏のアレンジ。出席は20名余りで今日は時期遅れの新年会であるとともに、仲間の一人でタイのチェンマイに夫婦でロングステイしているのをメンバーの7人が訪問して一昨日帰ってきたのでその報告会も兼ねていた。メンバーの大半が現役を離れているので、海外でのロングステイにはみんな関心があるようだ。ここにも報告と写真が出ている。タイは現在は国王が尊敬を集めていて治安が良いが、国王が高齢であり、その後継者にしっかりした人物がいないため、長期的に見ると安泰とはいえないとの報告もあった。

もう30年近く昔になるが、タイのバンコックには1ヶ月近く滞在したことがある。合弁会社の経営状況を見極め、撤退するかどうかを検討する目的だったため、合弁相手の社長一族が会おうとせず、一・二週間街をぶらぶらして過ごした。どうせ仕事にならないのならチェンマイでも訪ねてみようかとも思ったが、出張先で仕事もせず遊びに行ったと言われるのも癪なので我慢した。合弁相手の社長はアサクルという姓で、名前はポンサク。ポンサク・アサクルといった。その姉で経理担当がスリチャン、弟で工場長がチャランポールと、どれも日本読みでは変てこな名前ばかりだったのを覚えている。今もそうかもしれないが、仏教国のタイでは買い物をしたりすると手を合わせて感謝を表す。とても温和な国民性を感じたが、その割には結構凶悪事件もあるので、やはり裏と表はあるのだろう。今度、バンコックやチェンマイには遊びで行ってみたいと思う。


February 11, 2004 =Wed=

アパートの裏口から出て徒歩2分ほどで小滝橋通りに出るが、この角には、バブルの頃の地上げからも洩れたのか、かなり古ぼけた建物が数軒残っている。その一番手前に小さな三階建ての建物があり、その地下に「りんごの絆」という変った名前の店がある。看板には「ビストロ居酒屋」とも書いてあり、場所柄から安い酒場を連想していたが、二三ヶ月前に一度中を覗いてみると以外に小奇麗で落ち着いた雰囲気のビストロだった。そのときは満員で入れなかったが、休日の今日、ハーモニカとギターのライブ演奏があるというので妻が予約を入れていた。

午後からスポーツジムに行き、6時半頃店に寄ると客は誰も居らず、ライブ演奏者二人が音あわせをしていた。マダムが「片山様ですか」と尋ね、二人席に案内してくれる。テーブルは全部で5つしかない。食前酒にティオペペを飲んでいるとこちらも徒歩1分の事務所で仕事をしていた妻が合流。やがて一組、二組と客が入ってきて、テーブルはすべて埋まる。それでも客の数は14名。コースはオードブルとメインディッシュそれぞれ数品から一つを選択し、デザートがついて2800円とリーズナブル。ただし選ぶ品によっては追加料金がかかる。ワインの種類も豊富で、それほど高くない。フランスワインの赤のハーフボトル3500円を注文。

われわれ二人以外は常連客で、ハーモニカ演奏者とも顔なじみらしい。オードブルが来た頃にライブが始まる。ハーモニカ奏者はHiroyoshi Tanaka、ギター奏者はNoboru Iwataとあるが、メインはハーモニカでギターは伴奏。合間の語りによるとTanaka氏は40歳で先月長女が誕生、早産のため赤ちゃんはまだ入院中だが、奥さんは客の一人として来ている。マダムの話だと、この店の名前は昔スパイダースでギターとボーカルをやっていた井上尭之が、誰かの文章の中に「もし明日地球が滅びるとしても、私もりんごの樹を植えるだろう。」という文章から取って命名してくれたそうで、井上尭之は今でも折に触れこの店で常連客相手に内輪のライブをやるらしい。Tanaka氏も井上尭之に憧れてこの道に入ったそうだ。

曲はアメリカのブルース、バスク地方の民謡、1940年代や60年代のアメリカ映画の主題曲、無名のロシア人が作った曲、ジョン・レノンなどと幅広いが、どれもハーモニカ独特の哀調と親しみやすさが感じられる。ハーモニカと言えばわれわれの世代では戦後の物資不足の時代に子供たちが手にした唯一の楽器というイメージだが、今のハーモニカは当時のものよりも小型で、曲にあわせていろんな種類を取り替えて使うらしい。それでもTanaka氏に聞いたところでは、ハーモニカの価格は2000円〜8000円くらいで、手軽な楽器であることは変りないようだ。

料理の方もなかなか手が込んでいて良心的だ。オードブルに選んだのは「帆立貝のムース」メインは「鴨料理」どちらも味付けに独自の工夫がある。マダムに「シェフはご主人?」と聞いてみるとやっぱりそうだという。フランスに修行に行く直前に心臓を悪くし、ジョギング中に倒れたため修行には行けなかったが、優秀なシェフについて学んだという。以前は浦安のシェラトンホテルに居たことがあり、今も浦安の自宅から通っている。ただ、この店の建物が取り壊しの噂があり、引越し先を探していると。

ライブチャージ一人1500円を含めて二人で総額15000円余りは十分に納得のいく値段。というよりライブチャージ1500円では14人(うち一人は奏者の奥さん)では全部で2万円にもならない。ギャラは一人1万円でいいのだろうかと余計な心配をさせられる。近所にこんな店があるのは嬉しい。引っ越すにしてもあまり遠くに行かないで・・


February 10, 2004 =Tue=

朝、会社へ行きがけに新宿のエステック情報ビルの診療所に寄って常用の薬をもらう。一昨日のDiaryに書いた胃酸を抑制する「パリエット」と、コレステロールをコントロールする「リポバス」だ。もらうといっても前の会社の診療室と違い、診療でお金を払い、処方箋をもらって地下一階の薬局でまたお金を払って薬を買うことになる。前の診療室でも診察料や薬代は給料から引かれていたのかも知れないが。診療が2,960円、薬が1か月分で5,820円と決して安くない。しかし年間で10万円には届かず、医療費控除の対象にもならないという微妙な金額だ。

地下一階の薬局は「ヒロ薬局」という名前で、鞄喧という会社が関東一円で十数店舗を展開しているチェーンの一つ。店の奥に「リラックスルーム」というのがあって「ネット接続可」と書いてある。余り使っている人を見かけた覚えはないが、このビルに勤めている人たちならちょっとサボって休憩するのにいいかも知れない。そういえばこのビルには前の会社の関連会社やグループのリース会社も入っているんだった。

February 9, 2004 =Mon=

わがアパートから新宿方面に行くには裏口から出た方が近い。出たところに不思議な建物がある。十数階建てで、屋上に「貸空間」という大きな看板が出ている。建物全体は「柏木MURA」と言うらしい。「柏木」というのは今で言う西新宿七丁目の昔の名前だ。今でも「柏木公園」とか「柏木町内会」とかという名前が残っている。複雑な地形のせいか建物も入り組んでいるらしく、最初のうちは二つか三つの別の建物だと思っていたが、どうやらつながっているらしい。外壁もコンクリート打ちっぱなしの部分があったりして、未完成なのかとも思えるが、どうやら意図的にそうしているようだ。うちのアパートの通路から見上げたベランダにはいつもカラフルな傘が広げてある。一見ごちゃごちゃした感じから、昔の香港あたりの魔窟アパートをイメージするが、一度中を見てやろうと入ろうとすると自動ドアが開かず、「住人およびその友人以外の無断立ち入りを禁ず」の張り紙があって、結構セキュリティもしっかりしている。雰囲気からして前衛芸術家などが住んでいるように見えるが、先日、この建物の一階にある「てまり」という飲み屋で聞いたところでは学生が多いのだと言う。「石原産業住宅株式会社・石原コンストラクション株式会社」という看板も出ており、どうやらこの会社(「てまり」で聞いた話では女性社長だという)がオーナーらしい。もう少し新宿よりのところにも「第二柏木MURA」という建物がある。こちらはさほど怪異な風貌はないが、「第二」の方は区画整理に引っかかっているようだ。


February 8, 2004, =Sun=

もう一年以上前だと思うが、そのさらに一年ほど前からひどい胸焼けを感じていた。会社の診療所での健康診断のときに胸焼けがひどいと訴えても、食べ物に気をつけなさい程度のアドバイスで終わり、まともに対応してくれなかった。胃の検査で初めて胃カメラを呑んだときも、担当医からは胃が少し荒れているが潰瘍などはないとの診断だった。ところが数日して診療所から呼び出しが来た。担当医とは別の女医さんで、「胸焼けがしませんか?」と向こうから聞いてきた。「します。それで困ってるんです」「そうでしょうね」というやりとりがあり、「逆流性食道炎」と診断され「パリエット」という薬を処方してくれた。どうやら胃カメラの写真を見ていて見つけてくれたらしい。つまり、食道と胃の間にある噴門の締りが悪くなっていて、胃酸が食道の方に逆流するため、食道が炎症を起こして、これが胸焼けになるという説明だった。それ以来、今でも毎日「パリエット」の錠剤を毎日1錠飲んでいる。この薬は胃酸の働きを抑える機能があるそうだ。

今朝、テレビを見ていたら、このところ急激に逆流性食道炎による胸焼けで苦しむ人が、とくに中高年に増えていると言っていた。製薬会社の提供番組なのであるいは自社製品の宣伝もあるのかもしれないが、解説していた医師の説明がとても分かりやすかった。欧米では以前から胸焼けが問題になり、場合によっては食道癌の原因にもなるとの説があるらしい。日本では食道癌患者のうち食道炎が原因なのは2%程度に過ぎないという。日本で最近になって逆流性食道炎が増えてきたのは、一つには食べ物の欧風化により油っこいものが増えてきて胃酸の分泌が多くなっていることがあるが、もう一つ、以前は胃の中にピロリ菌が住み着き、歳を取ってくるとこのピロリ菌が胃の粘膜を萎縮させ、胃酸の分泌を抑えていたが、最近は衛星状態の改善によりピロリ菌が追放され、歳をとっても胃の粘膜は若々しく、胃酸の分泌も盛んであることも原因だそうだ。治療法としては、@食生活の改善、A薬物療法、B手術により噴門を強化するという方法があるが、手術は開腹は大げさだし、腹腔鏡による手術も熟練を要するので、副作用のないプロトポンプ・インヒビターなどの薬がお勧めという結論はスポンサーに配慮したものか。パリエットはこのプロトポンプ・インヒビターの一種でエーザイの製品名らしい。


February 7, 2004 =Sat=

今住んでいるアパートは、引っ越して2年少しになるが、一番気に入っているのは日当たりが良いこと。東南東の方角を向いていて19階なので朝日を遮るものがない。だから特に冬は朝の陽射しが家の奥まで射し込んでくる。リビングだけでなくその奥にあるキッチンの奥の壁まで日が当たる。もちろん朝のうちだけで、陽が高くなるにつれて差し込む陽射しの量も減っていくが、それでも昼前まではベランダ側に陽だまりが残る。そのお陰で、晴れた日の朝は冬でも暖房がいらない。今日なんか妻が暑いと言って窓を開けたほどだ。不便なのは、外が寒くても窓を開けなければ外気の様子が分からないので、外出時の服装に迷うことくらいだ。うまい具合に、夏になると陽が出る方角が変わるので冬ほど陽が入らない。

このアパートは、歩いて3分くらいの妻の事務所が入っているビルと向かい合っている。向こうは高さが12回なのでこちらからは見下ろす形になる。ビルは小滝橋通りに面していて、隣が都税事務所だが、そのまた隣が空き地になっている。ここは以前、新宿ロフトというライブハウスの草分け的存在の店があったところだ。ここに30何階かのビルが建つらしい。殆どがワンルームタイプということで、近隣からは環境の悪化を心配する声があるが、結局計画通りに進むようだ。方角から言って、このビルが建っても朝の陽射しが遮られることはないが、同じくらいの高さの建物が出来ることで、外から覗かれるような感じになることは否めない。高層アパートというのも、今は眺望が開けていても、それは近くに開発の余地のある地域が広がっているからで、いつまでも同じ眺望が維持されるかどうかは保証の限りでないということなのだろうか。


February 6, 2004 =Fri=

どの業界にも業界団体というのがある。うちの会社のメインビジネスはブライダルなので、日本ブライダル事業振興協会(Bridal Industry Association=BIA)という団体の会員になっており、社長が常任理事になっている。ここの講演会兼懇親会が品川プリンスホテルであり、講演会のテーマがブライダル税制ということもあって参加することになった。しかしブライダル税制なんて聞いたことないぞ??

講師は一橋卒の野村総研理事。ブライダル業界の問題は少子高齢化。結婚組数は2001年に年間80万組だったものが2003年には75万組となり、現在の人口構成によれば15年後には40万組と半減することが確実になっている。ではどうすれば少子化が食い止められるのか。結婚した女性の平均出生率は、70年代から最近までずっと2.2人で安定している。一方、25歳から29歳までの未婚率は、70年の18%から95年には48%と上昇している。つまり結婚した女性が子供を産まないのではなく、結婚する割合が減っていることが少子化の原因なのだそうだ。結婚しない原因としては、親と同居して仕事をしているパラサイトシングル女性が増え、結婚すると生活水準が低下するとの懸念から結婚を遅らせる傾向が強いこと、結婚して出産すると仕事を続けられない環境があることなどがあげられる。こうした状況から、婚姻率を上げるには保育所の整備や育児に理解ある職場環境の整備などが必要だが、そうした対策の一つとして例の103万円の壁を打破し、配偶者控除を廃止してその代わりに結婚控除を導入すべしという。配偶者控除は配偶者の所得が一定額を超えると対象外になるが、結婚控除は結婚していさえすれば、夫婦どちらかの所得から控除されるというもの。

何か結婚控除は講演会の主催者を慮ってとってつけたような気もしなくない。だいたい配偶者控除を結婚控除に置き換えるというアイデア自体、この講師が言っているだけで、政治的にそうした動きがあるというわけでもなく、実現可能性はゼロに近い。

講演会の後の懇親会では、協会の会長である塩月弥生子氏が挨拶していた。茶道裏千家の家元か何かで、確かずっと昔、テレビのクイズ番組のレギュラーで参議院議員か何かをやったはず。もう90歳近いのではないだろうか。協会の専務理事という人など何人かと挨拶したが、同じ会社の同僚以外に知った人間がいるわけでもなく、潮時を見て失礼した。


February 5, 2004 =Thu=

今日も昨日に続いて昼飯の話。だって、仕事の中身についてここに書くのもはばかられるし、第一、書くほどの面白い出来事もない。といって結構時間だけはとられるので、仕事以外のことをしたり考えたりするゆとりがない。となると昼食のことくらいしかなくなるのだ。このところ物忘れも酷いので、すでに書いたかもしれないが、昼食にいい店を見つけた。会社からは少し遠いが、銀座6丁目のすずらん通りと並木通りの間の道にある「銀座ワインハウス」今日で3度目くらいになるが、遅い時間に行くこともあっていつも空いている。コーヒー付きで880円という値段に似合わず洒落た一品を出してくれる。量もあまり多くなく丁度いい感じ。店内もとても落ち着いている。夜のメニューも見せてもらったが、それほど高くはないらしい。雰囲気から言って、夜は一人でと言うわけにはいかないだろうが・・・


February 4, 2004 =Wed=

仕事の方はこまごまと忙しいだけで余り面白みはないが、その中でもささやかな楽しみは見つかるものだ。昼食時、といっても不定期で時には2時や3時のこともあるが、柳通りに面したドトールコーヒーに出かけ、二階の禁煙席の窓際のカウンター席でサーモンのベーグルサンドとブレンドコーヒーを取りながらペーパーバックを読む。最近は電子辞書もあるので以前よりページが進む。回りもそれぞれ本を読んだりノートパソコンを使ったりしている。時々に三人連れが大声で話していたり、携帯電話を長々とかけたりする傍若無人な連中もいるが、だいたいは他人に迷惑をかけず自分のことに没頭している。普通の昼食時である12時から1時を外しているにもかかわらず、結構混んでいることが多い。今日なんか二階が満席なので三階の喫煙席に上がっていったがこちらも満席。もう一度二階に下りて入り口に一つある立ち席にトレーを置いて5分くらいまっていたらようやく窓際のカウンターが空いた。摂取カロリーを制限する意味もあって、このところ週に二日はドトール通いをしている。


February 3, 2004 =Tue=

朝、通勤前に歩いて15分ほどの東京都庁へ行く。ここの39階に東京都選挙管理委員会事務局がある。妻が町田の市会議員になったのが1995年だから、もう9年も毎年ここを訪れている。選挙の年を除いては大して大きな収支はないので、政治資金収支報告の内容は比較的簡単だ。公職選挙法だの政治資金規正法だのというのはなかなか分かり辛い法律だが、収支報告書の書き方だけはかなり身についた。それでも提出してみると、「0(ゼロ)」が抜けているだの、日付がもれているだの細かい指摘をされる。係官の面前でそうした修正を行って、受付印を押した控えを返してもらえばおしまい。この39階のトイレとその横の喫煙室からの眺めはなかなかのもの。センチュリーハイヤットやヒルトンのような高層ホテルも下に見える。

9時半近くにエレベータで1階に下りると、展望台行きのエレベータが目に付いた。都庁の展望台と言うのは一度も登ったことがない。今日は曇り空だが、空いているなら一度登ってみようと近くへ行くと、エレベータの前は柵で囲ってあり、柵の中に案内嬢が一人と柵の外に警備員が一人いるだけ。ああ空いているんだなと柵の中に入ろうとした時に、柵に続く外からの扉が開き、大勢の人たちが柵の中に入ってきてたちまち埋まった。警備員に聞くと、展望台は9時半からの開店で、外で行列していた人たちが入ってきたところだという。さっきうっかりと柵の中に入ったりしたら、「ちゃんと並んで下さい」と叱られるところだった。


February 2, 2004 =Mon=

雨の日は丸の内線の銀座駅で降りたあと、地下通路を通って会社に一番近い松屋まで行き、そこから地上に出るのだが、今日は晴海通りと並木通りの角あたりで地上に出たらすでに雨がぱらついていた。みずほ銀行数寄屋橋支店の角を曲がったところでカバンから折りたたみ傘を取り出そうとして、ふと前を見ると警備会社の現金輸送車がとまり、銀行の裏口から現金の詰まっているらしい袋を運び入れるところ。いつも同じ時間にこの作業をやっているらしく、ここで現金輸送車に出会うことは多い。付近にはこれ見よがしにカラーボールを持った警備員が立っている。こんなところでカバンをごそごそやっていたら疑われるんじゃないか・・(そんなことないか)と思って傘を出すのはやめて小雨の中を傘なしで歩いた。

しかし、われわれも治安の悪いパナマにいた頃、通勤ルートは毎日変えるよう(といっても車で10分もかからない距離なので、あまり変えようもなかったが)、通勤時間も日によってずらすよう、大使館などから指導されていた。それが日本では毎日同じ時間に現金を銀行に運び込む、それも路上で、というのは不用意ではないのかなと思う。治安が悪くなったと言っても、日本はまだ中南米などに比べれば安全なのだろうか。

会社は今度、みずほとも取引を始める予定だが、銀行が支店を整理する中、銀座にはみずはの支店はまだけっこう多い。リストラが進んでいないのかもしれない。取引を始める支店は、旧富士銀行系の店だが、一つの店の中に富士銀系とDKB系の二つの支店が同居する形になっている。先日、支店長から聞いたところでは、みずほ合併当初に大問題になったシステム統合がまだ完全に終わっていないことが理由らしい。今年中には統合を済ませ、支店もすっきりと一本化するとのこと。


February 1, 2004 =Sun=

このところ体重がリバウンド気味なので、昨日に続いて今日もスポーツジムに通う。1時からの水中エアロまで少し時間があったので、自転車漕ぎを始めて45分続けた。これで消費カロリーは300Kcal、それでもご飯1.8杯分でしかない。

毎年1月から3月にかけては、われわれ夫婦の確定申告と政治資金収支報告の準備で頭が痛い。一番大変だったのは一昨年だ。このときは、妻が2000年の衆院選に出たときの政党支部、2001年の参院選に出たときの政党支部、それに個人の政治団体(後援会)と3つの団体の収支報告を出さなければならなかったし、参院選では全国の多くの人たちから寄付をいただいたため、寄付金控除の書類作成と発送もやらなければならず、こんな仕事は選挙が終わってしまうと誰も手伝ってくれる人がいないので、(候補者本人はまったくやらないし)すべてこちら一人にかかってくる。今年はそれに比べれば収支も殆どないだけ楽だが、やらなければいけない仕事があるとなると気分が重い。そこで、早めに終わらせておこうと今日は半日これに取り組み、ようやく完成させた。明後日にでも都庁へ行って選管に出してこよう。




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