Diary





September 30, 2006 =Sat=

民主党が小沢一郎を前面に立てたCMを流し始めているが、何かこわもてのやくざの親分が慈善事業の宣伝をしているみたいで、およそ似合わない。こんなCMを見て民主党に投票する奇特な人はほとんどいないだろう。。どこの広告代理店が企画したのか知らないが、こんな企画を採用した民主党の方も効果があると思っているのだろうか。

その小沢一郎が、安倍首相の所信表明演説に対する代表質問を前に「検査入院」してしまったと思えば、今度は政調副会長の細野豪志が美人キャスターとの不倫場面を写真週刊誌に載せられてしまった。危険極まりない安倍内閣がこの国を「戦争のできる美しい国」に向けて切ろうとしている舵を、正しい方向に戻すには野党第一党がしっかりしなければいけないときに、しかもその試金石となる来年の参院選は野党側のハードルが低く、安倍を短期政権で葬り去るチャンスでもあるこのときに、肝心の民主党は何をやっているのだろうか。聞くところでは民主党幹部には更にもう一つスキャンダルのネタが待ち受けているらしい。

この前の永田議員によるライブドア事件に絡んだ偽メール事件にしてもそうだが、民主党はチャンスのときにいつもスキャンダルで足をすくわれてばかりいる。こうしてみると、一連の民主党のスキャンダルは、自民党によって巧みに仕組まれたものではないかという疑いさえ出てくる。即ち、民主党のチャンスは自民党政権のピンチである以上、ピンチを逃れるためには政権政党の力をフルに使って相手を潰しにかかってくることは容易に想像できる。警察や公安を使って普段から民主党の弱みを握っておき、一番よいタイミングでそれをマスコミにリークする。場合によっては偽メール事件のようにわざと仕組んだ情報を相手方に掴ませたり、もしかすると女性を言いくるめて民主党幹部を誘惑させるという手段もありかもしれない。仮にそうであっても、それに引っかかる側の脇の甘さの方が指弾されるべきだろうとは思うのだが。


September 29, 2006 =Fri=

このところ時々書店に寄っては文庫本のコーナーをチェックしている。逢坂剛の「イベリアシリーズ」の3回目、「燃える蜃気楼」がそろそろ文庫ででる頃だ。今日、帰りに小滝橋通りの書店を覗くと、平積みのところにお目当ての文庫本が高く積み上げられていた。ハードカバーでは3年前に出ているらしいが、嵩張るハードカバーを買うつもりはなく、文庫本の出版を心待ちにしていたのだ。このイベリアシリーズ、「イベリアの雷鳴」「遠ざかる祖国」と続いて三部作で完結の予定だったらしいが、実際にはこの後にも「暗い国境線」というのが完成しているとのこと。前二作では、第二次大戦前のスペインを舞台に、日本とペルーの二重国籍を持つスパイを中心にして各国諜報機関の暗躍を描いている。歴史小説としては異例の設定だが、そこはスペインは自家薬籠の逢坂剛のこと、壮大なスケールのエンターテインメントになっている。

ただ、今現在はペーパーバックのスティーブ・ベリー"The Amber Room"を読んでいる。片道20分の地下鉄の中だけの読書だし、結構難解な単語も多いので、やっと1/4ほど進んだだけだが、これがなかなか面白い。「燃える蜃気楼」は年末年始の旅行のときまで楽しみにとっておこうと思う。"The Amber Room"は、独ソ開戦によりペテルブルグ郊外のエカテリーナ宮殿からナチの手によって運び出された「琥珀の間」の行方を美術品ハンターたちが命をかけて追うストーリーだが、書店でもあまりその翻訳を見かけない。と思って検索してみると、講談社文庫から出ている「琥珀蒐集クラブ」というのがそれだった。翻訳者は仁木めぐみとなっている。仁木といえば昔、仁木悦子という推理小説作家がいたな、と思って更に検索してみると、ネットとは面白いもので、「仁木めぐみ」で検索したのに「仁木悦子」のサイトに遭遇した。私が高校生になった頃に、「猫は知っていた」で江戸川乱歩賞を受け、日本のアガサ・クリスティとして一躍有名になった作家だ。1986年に58歳で亡くなっているが、このサイトは彼女のファンが運営している。このサイトにも「仁木めぐみ」の名前があるのだが、仁木悦子の娘とかいうわけでもなさそうだ。ところで、このサイトにある「年譜」をみると、仁木悦子という人の人生も波乱に満ちている。
  1928年 0歳 (現在の)渋谷区で生まれる
  1932年 4歳 胸椎カリエスにかかり、歩行不能となる
  1935年 7歳 父死去。母に付き添われ神戸のサナトリウムに入院
  1936年 8歳 サナトリウムを退院。(現在の)東京都北区に母や兄たちと住む
  1939年 11歳 世田谷区経堂に転居。次兄による家庭学習
  1941年 13歳 長兄が中国山東省で戦死
  1943年 15歳 次兄入営。母が病死
  1945年 17歳 次兄に付き添われ富山に疎開
  1946年 18歳 経堂に戻り次兄一家と住む
  1953年 25歳 宮沢賢治の童話に感銘を受け、童話を書き始める
  1956年 28歳 河出書房の懸賞応募で「猫は知っていた」が選外佳作
            同社より出版予定だったが倒産のため中止
  1957年 29歳 「猫は知っていた」が江戸川乱歩賞を受賞
            講談社より刊行、ベストセラーとなる
  1958年 30歳 「猫は知っていた」映画化。新宿の国立身体障害センターに入所
            この間、次々と作品を発表。60年にセンターを退所
  1962年 34歳 障害センターで知り合った翻訳家・後藤安彦氏と結婚
その後、更に作品を発表するが腎盂炎などで入退院を繰り返し、1986年11月に死去。
何か思いがけないところに話がいってしまった。



September 28, 2006 =Thu=

先月初めに訪れた広島県田島の金光教会の神主さんから、妻の母親の一周忌のお祈りを上げてもらったときの文章(何というのだろうか。「神前で神主が祭りの趣旨などを読み上げる古代語の文章」というのが国語辞典における「祝詞(のりと)」の意味で、この文章もその通りなのだが、まさか周忌の際に読み上げるのを「祝詞(しゅくし)」とは言わないだろう。)を送ってきて頂いた。私の両親は信心深い仏教徒だったが、妻の実家の方はあまり宗教には熱心でなかったから、過去帳のようなものも残っていない。この文章は電話で妻が説明したことと、妻の母を多少知っている神主さんの記憶とを付きあわせて書いて下さったものなので、妻の両親や若くして亡くなった妻の妹のことも触れられている。それで田島から帰る際、後で写しを送っていただくようお願いしてあったのだ。写しといっても教会にはコピー機などなく、島にはコンビニのようなものもなかったので、送っていただいたのは手書きのオリジナル。もしかしたらオリジナルは先方にあって、わざわざ手書きで書き写してくれたのかも知れない。

手書きの上に古代語でとても読めないという妻の訴えで、悪戦苦闘してワープロに打ちなおしてみた。一部を引用すると

あな悼(いと)ほしきかな。
今日はしも、〇〇刀自の長女、是の〇〇い「田島のオバサン」と慕いてありし〇〇姫を懐かしみて、田島に訪連れしを機会に、み母〇〇刀自の慰霊祭を仕え奉り、また〇〇姫に祀って頂てある妹〇〇郎女の四十年のお年柄なれば、合せて霊慰
(みたまなごめ)の儀(のり)を仕え奉らむと、夫〇〇、娘〇〇と共に御前に拝み奉らむ状(さま)を平らけく安らけく聞召(きこしめ)し受け諾(うべな)い給へと白(もう)す。

というような具合。



September 26, 2006 =Tue=

8時前に家に帰ると、妻が慌しく食事の用意をしている。妻が家で料理をするときはたいがい有り合わせの手抜き料理なのだが、今日はそうでもないようだ。「どうしたの?」と聞くと女性税理士仲間のHさんが来るのだという。夕食の買い物にスーパーへ寄ったところにHさんから電話がかかり、食事に行こうと誘われたが、雨だし家で、ということになったらしい。手伝っているうちにチャイムが鳴りHさん来訪。

彼女、どういう縁なのか知らないが、今日の組閣で官房長官になった塩崎氏と友達付き合いなのだそうだ。「お祝いにお酒送っといた。」という。「友達なら安倍なんかとつるんでないで、自分が総理になれと言ってやんなよ。」なんてことを言っているうちに、新内閣の評価では「Tなんて、何であんな下品な女が入閣したんだ。」という点で意見が一致。Tは私の大学の後輩だが、封建的道徳賛美で自民党の年寄り政治家の気を惹こうとするだけのバカ女でしかない。もう一つの下品さも有名という噂もあるが、そちらの真偽は知らない。安倍より若い閣僚は彼女一人だけという布陣だが、まあ安倍にはそこそこ似合っているのかも。



September 24, 2006 =Sun=

一昨日、ステーキハウスの「玄庵」がなくなったと書いたが、ネットを調べていると今月の初めに「玄庵」が「善庵」と名前を変えて、わが家のすぐ近くに最オープンしているらしいことが分かった。この住所なら歩いて5分とかからない。相変わらず値段は高いようだが、何かの機会に是非行って見よう。


September 23, 2006 =Sat=

北海道に居る息子が、先月の末から来月中旬まで東北を中心に巡回出張しているのだが、この週末だけは休みが取れて茨城の土浦に居ると言うので、いろいろと話もあるし東京に出てくるように言った。出張で外食続きだろうからと、料理のレパートリーの少ない妻の唯一の得意であるポトフを作って待っていた。そのために私は小田急ハルクの食品売り場までブロック肉を買いに行かされた。しかし、5時前に来た息子は、「それよりも唐人凧のふぐの食べ放題」に行きたい。」という。仕方なくそっちに付き合うことにした。息子は今晩土浦に戻って、明日の朝には新潟に向かうというので、明日からは大量に作ったポトフを消化しなければならない。


September 22, 2006 =Fri=

毎日、通勤途上などで同じ景色を見ているくせに、その変化になかなか気づかないこともあるものだ。朝、地下鉄丸の内線新宿駅ののホームで始発列車を待つ列の先頭に並んでいたら、ホームの線路際に転倒防止の壁が設置されているのに気が付いた。昨日までこんなのあったのかな、とホームの反対側を見てみると、荻窪方面行きのホームには壁は設置されていない。ということは昨夜から今朝のうちに工事したのかと思って、朝のラッシュ整理をしている駅員に聞いてみると、「9月の頭に設置しました。」とのこと。「乗降口の扉も付くの?」と聞くと、「反対側のホームにも壁の設置が終わったら、扉も稼動させます。」いつも混雑している新宿駅だけに工事も楽ではないようだ。こうしたホームと線路の間の壁や扉は、南北線など新しい路線には付いているが、丸の内線や銀座線など古くからの地下鉄ではあまりみかけない。だが、場所柄もあるし、新宿駅などは酔客の転倒防止のためにも壁は付けて貰いたいと前から思っていた。ようやく実現しそうだ。

もう一つ変化に気づいたのは小滝橋通り。古ぼけた大きな提灯が風に吹かれて揺れている鰻料理屋の「菊川」が閉まっている。新宿駅からわが家の方に歩いて、大ガードの交差点を渡り、都民銀行を過ぎたあたりだ。このDiaryを調べてみると6月18日にここで鰻を食べている。「菊川」のあるビルの隣のビルもすでに取り壊されていて、両方とも同じ不動産会社の張り紙があるので、おそらく一つのビルに建て替えるのだろう。「菊川」の二階には「玄庵」というステーキハウスがあって、何年か前に行ったことがある。一人一万円以上のかなり高い店だが、味もサービスも良かったのでそのうちもう一度行ってみたいと思っていたのだが、この店もなくなってしまったのだろうか。


September 21, 2006 =Thu=

久しぶりに闇の中に明るい陽が射したような判決だ。東京地裁が、教育現場での日の丸・君が代強制を定めた東京都教委の通達を違法と断じた。普通に考えれば当たり前の話だが、都教委は停職などの罰則を掲げて教職員の内心の自由を奪う違法行政を続けてきている。どうせ都教委は高裁に控訴するだろうし、そうなれば政府べったりの高裁が地裁判断を覆すのは恒例の通りだろうが、一度でもこうした当たり前の判断が出されたことが重要だ。判決は、都教委に対して原告への慰謝料支払いも命じたそうだが、権力をかさにこのような違法行政を推進した都の役人個人に対しても刑事罰を課すくらいでも良いのではないだろうか。

それにしても東京都教委がこれほどまでに日の丸・君が代に執念を燃やすのは、一つには右翼都知事への胡麻すりもあるのだろうが、その都知事の尻馬に乗っている極右都議会議員がいて、これが何と民主党の所属だと言うのだから呆れ果てる。


September 20, 2006 =Wed=

とうとうあの、中身がないくせに危険極まりない男が自民党総裁に選出された。自民党のトップなど誰がなろうとかまわないのだが、残念なことに自民党のトップは自動的にこの国の首相になる。同じ右寄り路線であっても、この男に比べれば小泉の方がずっとましだった。いずれスキャンダルが暴かれて短命政権に終わるのだろうが、なるべく早く、手遅れにならないうちにこの男を追い落とし、それも絶対に再起させないような大きな、決定的なネタを出してきて欲しい。統一教会、国際勝共連合、ライブドア元幹部野口氏の自殺?事件、耐震偽装事件等々、疑惑はいくらでもあるのだから。一応、NY Timesの記事を貼り付けておこう。"pronounced AH-bay"だって。"Abe"だと「エイブ」になってしまうのだろう。


September 19, 2006 =Tue=

昨夜モーリシャスから帰ってきた娘からメール。御茶ノ水グリーンホテルの「庭」で昼食をともにする。モーリシャスの話のほかに、あるプライベートな報告を受ける。


September 17, 2006 =Sun=

スポーツジムでエアロバイクを漕ぎながら「サンデープロジェクト」を見ていたら、田原総一郎が自民党総裁選候補者3人と議論している。どうせ総裁選の結果は決まっているのだから、質問の向け先はどうしても安倍晋三に集中する。田原は安倍に先の戦争に関する歴史認識を明確にするよう迫る。安倍は「それは政治家がやるべきことではない。」と筋の通らない理屈を立てて逃げ回る。「村山談話」への評価にしても、安倍は言葉の誤魔化しでのらりくらりとやり過ごす。田原が、安倍を困らせようとしているのかと思ったが、どうもそうではない気がしてきた。安倍の歴史認識なんていまさら聞かなくても分かっている。それを敢えて明確にしろと迫るのは、安倍の歴史認識に基づいてはっきりと改憲に進めと教唆しているらしい。田原総一郎と言うキャスター自身、最近はかなり右よりの立場をとり始めているようだ。というよりも、世の中全体が右に傾いてきて、キャスターや評論家と言った連中も自分たちの立場を守るには世間一般の動きに合わせて自分自身のポジションを調整しつなければならないのだろう。

本当に最近の世の中の動きは薄気味悪い。書店には右翼系の雑誌が目立つところに山積みされている。むかしは「正論」(扶桑社)、「諸君」(文芸春秋)くらいだけだったのが、最近は同じような路線の「Will」(ワック・マガジンズ)、「Voice」(PHP出版)、「Sapio」(小学館)などが続々と出てきている。そしてこうした雑誌に文章を載せているのは渡部昇一、岡崎久彦、小林よしのり、上坂冬子、藤岡信勝、西尾幹二、櫻井よしこ、中西輝政、井沢元彦、等々。何かいくつかの箱の中に醜い虫が詰め込まれ、一斉に声をあげているような気がする。だが、こうした醜い虫の合唱も声が大きくなってくるとそれなりの影響力がでてくる。電車の中などでも公然とjこうした雑誌を読んでいる人が増えている。書店の店頭でも「世界」「論座」などはだんだんと片隅に追いやられている。

世に倦む日々」では2008年8月に憲法改正の国民投票が行われるだろうと予測している。その際、「民間企業の現場では「改憲賛成」がアプリオリな社会環境なので、(民間で働く)護憲派の人間は黙ってポーカーフェースするしか」ないと見ている。確かに、私だって企業の中で護憲を叫んだことなどないが、大学の同窓会の集まりで総理の靖国参拝を批判する言葉を出しただけでみんなから袋叩きにあったことがある。むかしは身近にも日本国憲法の理想に積極的意味を見出している人たちがいたのだが、みんなどこへ行ってしまったのだろう。ポーカーフェイスを装っているのだろうか・・・


September 16, 2006 =Sat=

今日は妻はWさんと山形の方へ出かけている。なんでも出羽三山のあたりのどこかの神社と温泉に行くらしい。娘も一昨日から夫と南インド洋のモーリシャスに出かけている。三連休中はほとんど一人で過ごすことになりそうだが、未整理の書類や何かで山のようになっている机の整理など、やることは結構ありそうだ。何から手を付けたら良いのか迷うが、ふと思い立ってスポーツジムの帰りにビックカメラに寄ってポータブルハードディスクというのを買った。80ギガバイトで14,800円。18%のポイントが付くから実質は12,000円ちょっと。むかし、初めて1ギガバイトの外付けハードディスクを買って4万円だったのに安いと感激したことがある。それに比べればハードディスクの低価格化は素晴らしいものがある。今頃ハードディスク、それもUSB接続のポータブルタイプを買ったのは理由がある。CanonのビデオカメラからPCへの取り込みがどうもうまくいかないのだ。原因はだいたい想像が付く。私のPCには以前、テレビチューナー付きのビデオキャプチャーボードを取り付けたことがある。今は使っていないのだが、PCの後ろを空けてボードを取り外すのも面倒くさいのでそのままになっている。どうやらこのビデオキャプチャーボードが邪魔してビデオカメラからの取り込みがうまくいかないらしい。それでもう一台のモバイルPCでビデオカメラの映像をポータブルハードディスクに取り込み、このハードディスクをデスクトップの方に接続してデータをこちらに持ってこようというものだ。試してみると何とか出来そうだが、モバイルPCのメモリーが少ないためか、取り込みにやけに時間がかかる。そうこうしている間に夜中になってしまった。


September 12, 2006 =Tue=

会社を早めに抜け出して池袋サンシャイン劇場へ。映画「The 有頂天ホテル」の招待券を二枚頂いたので妻と待ち合わせて入場。この映画、昨年の製作で最近DVDも出ているらしいが、いまサンシャイン劇場で一般に上映しているのでもないらしい。劇場のホームページにも掲載されていないので、おそらくは今日だけか、もしくは二三日の間だけの臨時上映らしい。そしてどうやら招待客限定ではないかと思われる。どういう趣旨かは知らないが。

出演者は豪華版。役所広司を中心に、松たか子、伊東四郎、香取慎吾、戸田恵子、生瀬勝久、川平慈英、佐藤浩市、篠原涼子、原田美枝子、津川雅彦、近藤芳正、西田敏行、唐沢寿明、YOU等々、芸能関係に弱い私でもテレビで顔と名前を知っている俳優たちが大勢出てくる。大晦日のカウントダウンに至る2時間の間にホテルで起きる様々なドラマを組み合わせて、最後には一つの流れに持っていく。有名スターを並べたこの手法は1932年の「グランドホテル」な倣ったもので、典型的な「グランドホテル方式」の映画だ。「グランド・ホテル」でもグレタ・ガルボをはじめとして当時の有名スターを集めている。現にこの「The 有頂天ホテル」の題名も「グランド・ホテル」とフレッド・アステアの「有頂天時代」を組み合わせたものだそうだ。

面白かったのは、佐藤浩市演じる汚職代議士の「武藤田勝利」という名前だ。役柄は、もともとは本気でこの国のことを考えていた爽やかな若手代議士が汚職事件に巻き込まれ、元の愛人が客室係をしているこのホテルに逃げ込んでくるというものだが、「武藤田」と言う名前は、数日前に貸金業規制で業界よりの政府案に反発して金融庁政務官をかっこよく辞任した「後藤田正純」を連想させる。そういえば彼も慶応大学時代からプレイボーイとして名を馳せ、女優の水野真紀と結婚している。また、彼が大学卒業後に就職した会社は私の勤務先だった。

映画の終わった後、せっかくサンシャインシティに来ているのだからと、58階の「クルーズ・クルーズ」に行く。空いていて窓際の席をとれたものの生憎の雨で夜景は霞んでほとんど見えなかった。コース料理の一番安いので一人4800円。ワインはグラスで800円〜1000円程度。わが家のエレベータホールからはサンシャイン60が良く見えるので、こちらからもわが家が見えるかと期待したが、雨でなくてもこのクルーズ・クルーズは「北向きなので新宿方面は反対側になります。」とのこと。


September 11, 2006 =Mon=

ニューヨークのWCTツインタワーに民間航空機の767二機が相次いで突入したあの同時多発テロ攻撃から今日で丸五年になる。これを米国への戦争と認識したブッシュは、直ちにアフガニスタンを攻撃してタリバーン政権を崩壊させ、続いて大量破壊兵器の蓄積とタリバーンとの繋がりを理由にイラクに侵攻し、サダム・フセインを捉えた。しかし、それから5年を経過した現在、アフガンではタリバーンが勢力を盛り返し、イラクでは自爆テロや武装勢力による攻撃で米国はかつてのヴェトナム以上の泥沼に落ち込んでいる。ここにきてブッシュが開戦の口実にしたフセイン政権の大量破壊兵器疑惑は虚構であったことが判明し、フセインとタリバーンとの間には何の繋がりもなかったことが明らかになって、ブッシュの支持率は大幅に低下し、ブッシュと共同歩調をとってきた英国のブレア首相も退陣表明に追い込まれた。同じくブッシュ支持をいち早く打ち出したわが小泉首相だけが、脳天気に引退前の海外旅行を楽しんでいる。

そんな中で、ABC放送が、テロリストのオサマ・ビン・ラディンを捉え損ね、9.11の悲劇を招いたのは前政権のクリントン大統領が女性問題への対応に追われた結果だと言う筋書きのドラマを放映する一方、同時多発テロそのものがブッシュ政権と軍部の支持率低迷を浮上させようとする陰謀だったと言う説まででてきているらしい。クリントンとモニカ・ルインスキーとのスキャンダルが明るみに出たのは1998年であり、ブッシュの就任は2001年1月20日、同時多発テロは2001年9月11日だから、ABCのドラマの筋書きには時系列的に無理がある。確かにクリントンはモニカとのスキャンダルが進展するの時を同じくしてアフガンを攻撃し、これがスキャンダルから世間の目をそらすためのものと批判されたが、後になって実はタリバーンへの先制攻撃だったということが判明している。これに対して片方の、同時多発テロ陰謀説はまったく荒唐無稽ではあるが、大統領選を民主党のゴア候補と僅差で争い、最終的には自分の実弟が知事を勤めるフロリダ州での疑惑の選挙によって逆転勝利したブッシュの不人気と一般国民の軍への厳しい見方に対応するには、真珠湾攻撃のような非常事態が必要だと言うネオコンの文書が同時多発テロの前に出回っていた。陰謀とまではいかなくとも、テロリストの動きを米国の諜報機関がある程度察知していながら
、高度の政治的判断で警戒の手を意図的に緩めたことは十分に推測される。事前に何らかの情報を米国当局がつかんでいたことは、同時多発テロ発生の前前日にケネディ空港からブラジルに向けて飛び立つ際の異常に厳重な手荷物検査と機体変更という私自身の経験からも明らかだと信じている。

むしろ、その後の推移からすれば、ブッシュ政権こそがテロの種を世界中に飛び火させている、というよりもイスラエルによるパレスチナへの侵略を安保理での単独拒否権を使ってまで庇っている米国こそが、テロの原因そのものではないかと言う気がしてくる。歴史にifは禁物と言うが、もしも2000年の大統領選挙でゴア政権が誕生していたら、そもそも9.11の同時多発テロ自体が起きていなかったのかもしれない。(→グラウンド・ゼロ

September 10, 2006 =Sun=

今日も相変わらず暑い。青空をバックにした白い高層ビル群に反射する陽光は、まだ夏の光だ。陽が落ちても暑さはなかなか治まらない。天気予報だと来週からは秋の涼しさがやってくるようだが。今日の「きっこのブログ」では、珍しく(失礼)秋の虫の音について、お得意の俳句ではなく万葉や牧水の和歌を引いて書いているが、これを読みながらふと気づいた。わが家のような地面を遠く離れた空間に生活していると、虫の音というものに全く無縁になってしまうのだ。先月、瀬戸内海の田島を訪れたとき、通りすがりの木に止まった無数の蝉の声に懐かしさを交えた驚きを感じたのだが、驚きの原因は今にして思えばこの生活にあったのだ。むかし大阪にいたときも、最近では町田の家にいたときも、夏になれば必ず庭木や街路樹から蝉時雨が聞こえていたものだ。ところがいまや、地上19階のベランダから蝉の声が聞こえないだけでなく、駅から家までの10分くらいの距離にも蝉を宿す木などないのだろう、路上でも蝉の声には気が付かない。いや、わが家の周りには本当に緑が少ない。15分から20分も歩けば、西南方向には新宿中央公園、東南方向には新宿御苑があり、北のほうには戸山公園がある。しかし戸山公園はベランダからは反対方向だし、新宿中央公園も新宿御苑も高層ビルに遮られてベランダからの視野にはない。見えるのは高層ビルや低層建物の屋根、それに夜になると瞬くネオンばかり。ここの住まいの便利さは捨てがたいのだけれど、緑の世界や虫の音に接するのは旅行に行ったときくらいというのが寂しい。なんてのは贅沢なのだろうか。。


September 9, 2006 =Sat=

今週は少し涼しかったので、いよいよ秋かと思ったものの昨日、今日とまた暑さが戻ってきた。蒸し暑い。スポーツジムで一汗かいた後でサウナに入り、その後に抹茶ミルクとかイチゴミルクとかのカキ氷を食べる楽しみがまだ続く。ジムを出た後、不在中に配達された書留郵便を取りに新宿郵便局により、ついでにヨドバシカメラに入ってみた。むかしはPC関係のものを買うのはいつもヨドバシカメラで、ここのポイントがたくさん溜まっていたのだが、新宿駅から自宅方向にビックカメラが出来てからはすっかり足が遠のいていた。ビックカメラでもそうだが、IT関連の量販店で最近の傾向はソフト売場がかなり縮小していることだ。以前はソフト売場が大きな面積を占め、目を惹くソフトがたくさんあったものだが、最近はこれといって欲しいソフトも見当たらない。せいぜいが今まで持っているソフトのバージョンアップ版だが、これらも必ずしも最新版をインストールしようとは思わない。現に私のPCでも、定番ソフトを見れば、OfficeはXP(最新版は2003)、ホームページビルダーはVer.7(最新版Ver.10)、Paint Shop ProはVer.9(最新版Ver.10)、筆まめはVer.15(最新版Ver.17)という具合。かつては新しいバージョンが出るたびに遅れじとバージョンアップに努めていたものだが、新バージョンにもそれだけの魅力が薄れてきている。ハード、ソフトともに新しいものへのわくわくした期待が感じられない。一つにはこちらが歳をとったこともあるだろうし、ハードもソフトもほぼ完成の域に近づいているからかもしれないが、魅力を感じさせるだけの商品開発力が落ちてきていることが最大の原因だと思う。まあ、Windowsの新バージョンである「Vista」が出るまではハードもソフトも新しいものを買おうとは思わない。

というようなことを考えながら、ヨドバシの売場を覗いていると、防災用品に目が行った。そうだ、このところ地震が多いし、妻とも「最低限の防災用品くらい買っとかなきゃね。」と話していたことを想いだした。だけどヨドバシのポイントカードは持ってないし・・・とビックカメラに回って防災用品売場に行ってみた。ヨドバシと違って防災用品売場は照明器具の裏側の目立たないところにあって、品数も少ないようだ。それでも「2LEDダイナモラジオライト」という名前の器具を2780円で売っていたのでこれを買うことにした。タバコの箱くらいの大きさで、下部に付いているハンドルを引っ張り出して回すことで発電し、充電される。前部にはLEDのライトが付いていて、非常灯となる。またアンテナを引っ張り出せばFMラジオにもなる。付属品の携帯アダプタを付ければドコモ、AU、ヴォーダフォンなど携帯電話の充電もできるというもの。家に帰ってから使ってみると、確かにすべての機能はちゃんと動くのだが、発電は一分間に60回転の割合で回さないと電圧が高くなりすぎて携帯電話を壊す恐れがあるとか、FMラジオは自動選局になっているのだがインディケーターがないのでどの局を聞いているのか分からないなどの不便さがある。もっとも緊急時ならそんなことも言ってられないのだろうけど。小型で軽量なので列車の中など携帯充電の電源がない場合など持っていると便利かもしれないが、非常時に備えてしまっておく場合は携帯接続用のコードとアダプターをなくしてしまいそうだ。


September 5, 2006 =Tue=

次期総理・安倍晋三は、思ったより「リッパな」人であるらしい。こんなふうに言われている。

また、彼が総裁選に間に合わせるように急いで出版した「美しい国へ」は、久保木修己という人の「美しい国日本の使命」とそっくりとの説もある。


September 2, 2006 =Sat=

四谷に日本コントラクトブリッジ連盟というのがある。妻はむかし、40年近く前に会社の「コントラクトブリッジクラブ」に所属したことがあるが、私は他人がやっているのを見た程度。四谷の連盟で無料の体験教室があるというので行ってみた。四ッ谷駅から歩いて3分程度の距離。集まったのは年配者を中心に40人ほど。まずビデオでざっと説明を受けたあとで、初歩の初歩から四人一組で講師の説明を聞きながら実際にやってみる。今日のところは難しいオークション部分を省いた、「コントラクトブリッジ」ならぬ「ミニブリッジ」というもの。分かりやすく説明してくれた上に休憩時間にはお茶が出て、帰りにはカード一組をお土産にくれる。こうした「体験教室」では、有料のコースへの勧誘がつきものだが、ここは純粋にブリッジ普及のボランティア団体らしく、有料コースへは希望があれば、と言う程度。年末年始に予定しているクルーズもあるので、少しやってみようかなという気になる。

例の「大人のウォーカー」に出ていた店のうち、今日は新宿三丁目のイタリア料理店「Claudia」を予約。娘から電話があったので予約をもう一人追加。末広亭の通りから一本南へ入った角にある、ガラス張りの店内にピザ窯が目立つ店で、娘は「ここなら二度ばかり来たことがあるよ。」アンティパスタは「水牛のモッツアレラチーズとトマトのカプレーゼ」「ギリシャ風野菜のマリネ」「石鯛のカルパッチョ」を、メインには「しらすと木の芽のビアンケッティピザ」「子羊のロースト」「いわしのパスタ」をそれぞれ3人で取り分け、後はデザートとコーヒー。ワインは白をキャラフで。これで会計は一人当たり4000円に届かない。


September 1, 2006 =Fri=

今日の夕方以降はテレビに安倍晋三が出ずっぱり。もう事実上自民党次期総裁、つまり次期首相は彼に決まりで、総裁選は形を整えるための消化試合に過ぎないらしい。もっともその消化試合に出場している候補は、安倍政権が短期で崩壊することを予想してその次を狙っているのかもしれないが。とにかくこの安倍晋三という男、経済も分からず、中身のないタカ派ポーズを売り物にしているだけだから、普通に考えれば短期政権に終わるはずなのだが、最近の言動を見ていると憲法改正(「改正」とすら言わず「制定」と言っている。つまり現在の平和憲法を真っ向から否定しているわけだ。)や教育基本法改正など歴代の保守政権が目指しながら出来なかった「改革」を小泉から受け継いだ強引な手法で推し進め、そのスピード感で国民を欺きつつ、この国を後戻りの出来ないところへ持って行きそうな気がする。今日のところはいかにもソフトムードを表に出しているが、衣の下に隠された鎧が透けて見える。稚内で起きた、高校生が友人に金を払って母親を殺害させた事件を取り上げて「教育改革」の論拠にするなど、薄っぺらなデマゴーグそのものだ。チャネルをどこに回しても写っている安倍の映像が、ナチス勃興期のヒトラーの印象が重なって見える。




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