Diary




May 16, 2007 =Wed=

昨夜、妻が娘と電話で話をしていて、双子の赤ちゃんの世話で娘がかなり参っているらしいから、今日の仕事を一部キャンセルして娘のところに行く、ついては今後も何かあったときに要領が分かるよう、私も一緒にいくということになった。着いてみると娘は案外元気で、昨日は乳腺が痛くて病院の予約をとったがいまは痛みも熱もないという。だが、念のために病院には行くことにしたとのこと。そのうち、千代田区の斡旋で来てもらっているヘルパーさんも到着。ヘルパーさんが双子を沐浴させ、ミルクを与えるのを妻が手伝う形で、私にもよく見ておいて覚えるようにと言われる。だが、こちらは赤ちゃんを抱いてみるだけでも、頭の支え方がこれでいいのかどうか不安だし、力仕事を手伝うよ、といってちょうど届いたばかりのベランダ用物置の組み立ての仕事を引き受ける。それでもこれまでのうち、双子の赤ちゃんと接触した時間は今日が一番長かった。二人ともお腹が空くとよく泣くし、ミルクを与えられて満腹になるとすやすやと可愛い顔で良く眠る。ヘルパーさんもとても元気に育っていると請け負っている。だが、どちらが兄でどちらが弟なのか、二卵性なのに、私にはいまだに区別が出来ない。



May 14, 2007 =Mon=

赤坂のエクセルホテル(旧・赤坂東急ホテル)へ。芦屋から出てきた大学同期のUd君を囲んで、やはり同期のUe君と三人で会食。Ue君とは先月大阪から出てきたMa君を囲んでの赤坂全日空(ANAインターコンチ)ホテルでの会合でも一緒だった。Ud君は大手繊維メーカーを退職していまは悠々自適の身の上。歩くことでの健康維持と併せてデイトレーディングを盛んにやっているとのこと。ただし、一昨年はかなり儲けたが、昨年と今年はあまり調子はよくないそうだ。奥さんと二人でホテルオークラに泊まっているという。出張ならともかくプライベートでオークラとは、やはり株でだいぶ儲けているのかと思ったが、「実は、」と言って取り出したパンフレットを見ると、JR東海の50歳以上を対象にしたクラブに入会すると新幹線往復にホテルオークラ宿泊のセット料金が適用されるのだそうだ。これなら私も入会しているJRグループのジパングクラブ(60歳以上)よりずっと有利じゃあないか、と言うことになる。さっそく申し込みの電話を控えさせてもらう。先月のMa君のときと同様、旧友たちの消息が話題の中心。もう一つ、株の話も盛り上がったが、三人とも株は多少はやっていても先物取引までは手を出していない。その先物の証拠金の仕組みがどうなのか三人とも理解できず、やっと「多分こうなんだろうな。」という推測がまとまったところで、「やはりみんな素人だ。」という結論になった。

食事の後、タクシーでUd君の泊まっているホテルオークラに移動して、バーのカウンターで話の続き。11時近くになってホテルを出ようとしたところへ、Ud君の奥さんと東京のご家族が帰ってきたのに出会う。奥さんも大学同期の仲間で卒業以来の再会だった。



May 13, 2007 =Sun=

今日は「母の日」ということで、娘夫婦から妻あてにマンゴとパパイヤが届く。先日、娘とリッツカールトンへ行ったとき、ここ(東京ミッドタウン)のサン・フルーツから送ったよ、と言っていた。マンゴは最近宮崎県の東国原知事がテレビで盛んに宣伝している宮崎産の「太陽のたまご」というブランド物で、たぶん1個7000円~8000円するはずだ。マンゴと言えばパナマにいたときはゴルフ場などに行くと木に鈴なりに付いていて、キャディが木を揺するといくつも落ちてきてそれを食べたものだ。パパイヤは西瓜ほどの大きさのを2ドルくらいで売っていて、一つ買うと食べるのに一週間くらいかかり、冷蔵庫に入れていても最後は腐りかけて捨てていた。だけどマンゴなんてお金を出して買うと言う代物ではないという感覚だった。もちろん、「太陽のたまご」のアップル・マンゴとは色も形も大きさも、そしてもちろん味も違うのだが。仕事でパキスタンに行ったときも、あそこでもマンゴはおいしいらしい。らしい、と言うのは、私が言ったときはまだマンゴの旬には少し早くて、出回っていなかったからだが。それにしても、どうして日本で作るとあらゆる意味でグローバルスタンダードとはかけ離れたものが出来てしまうのだろう。

などと言いつつ、夜になって高校の同窓会のゴルフ大会から帰ってきて妻とさっそくマンゴを半分ほど切って食べてみると、案の定、パナマのマンゴとは比べ物にならない、絶妙の味だった。



May 12, 2007 =Sat=

午後から東京女子医大病院に。娘のところの双子がいよいよ今日退院する。赤ちゃんたちは生まれた直後はNICU(Neonatal Intensive Care Unit)に入れられていたが、今はGCU(Growing Care Unit)にいる。しかし、どちらも両親以外は入れないので、われわれは廊下のベンチに座って待っていたら、やがて娘たち夫婦がそれぞれ一人ずつ赤ちゃんを抱えて出てくる。私の役目は退院時の写真を撮ること。ただし、孫とはいえ娘夫婦の子供たちだから、ここには掲載しない。ミルクを飲ませたばかりということで二人とも時々薄く目を開けるくらいでおとなしい。二卵性双生児だが良く似ていて可愛らしい。病院から双子を抱いた娘夫婦とわれわれと二台のタクシーで五番町の家に。実は夫の実家が車を出してくれるということになっていたのだが、病院によると自家用車の場合はチャイルドシートを装着していないと違反になるとのこと。チャイルドシートを装備していたって、生まれたばかりの赤ちゃんをチャイルドシートに座らせるわけでもないだろうし、タクシーなら装備していなくて構わないというのはまったく理屈に合わない。念のため娘がもう一度病院に確認しても、やはりチャイルドシートがないと違反だとのこと。それで夫の実家の方たちは明日の日曜日に来ることになったそうだ。

家に着くとベビーベッドと電動式のゆりかごが二台用意されている。ベッドに二人を並べて寝かせ、ここでも写真を撮る。娘たちは疲れているだろうから、われわれは早めに辞去。



May 10, 2007 =Thu=

今日は妻の68回目の誕生日。双子出産から退院したばかりの娘が、東京ミッドタウンにあるリッツカールトンの和食レストラン「ひのきざか」を予約した。双子はすでに二人とも2300gを超え、土曜日に退院することになっているので、退院したら目の回るほど忙しくなる。だから娘はその前に機会を見つけては外に出ているらしい。本当は家で安静にしている方がいいのだろうが。そんなわけだから、妻の誕生日という名目で予約したのは娘だが、娘の出産祝いと、少し先だが彼女自身の誕生日を兼ねて勘定はこちらがもつことにした。「ひのきざか」の懐石コースはそれなりに凝っていて、量もあまり多すぎず、いい感じだった。リッツカールトンの45階からは新宿の高層ビル街が正面に見える。もっともわが家は間を遮られていて見えないが。

懐石料理の最後に抹茶と和菓子が出たのだが、まだ甘いものを買いたいと言う娘と、ミッドタウンの地下を歩く。娘のお目当ては、まず「Dean & Deluca」で明日の朝食用の「何とかベーグル」、次に「patisserie Sadaharu AOKI paris」のマカロン。マカロンなんてお菓子は、娘に教えてもらうまで聞いたこともなかったが、「ちょっと味見をしよう」と三人でベンチに腰を下ろしつまんでみると、見た目は軽そうなのに驚くほど濃厚な味がする。小さなお菓子で一つ600円もするのだが、娘は味見のつもりが3つも平らげ、足りなくなったと言って店に戻って買い足した。ネットで見てみるとこんなページまであって、結構メジャーなお菓子らしいのだが、だいたいが、一つ150円から200円くらいで、600円と言うのはやはり高い部類に入るのだろう。

六本木からタクシーで五番町の娘の家に寄る。すでにベビーベッドやベビーカーも用意され、双子の受入準備が整っているのだが、それに合わせて整理した際、ワインなどお酒類が大量に出てきたのでもって帰ってほしいという。娘もその夫も余り家でお酒は飲まないが、夫の会社が機械メーカーなのになぜかワインの輸入も手がけている関係でお酒類が溜まってしまい、赤ちゃんを受け入れるにふさわしくないので引き取ってくれと言うもの。こちらもできるだけお酒は控えるようにはしているが、せっかくなので持てるだけ頂いて帰宅。



May 7, 2007 =Mon=

以前、会社に診療室があり、その中に歯科もあった頃は、一年か二年に一度、歯石除去をやってもらっていたが、定年後はずっと歯石はほったらかしだった。そこで神田のオフィスの近くにある歯科医院に予約を入れ、数年ぶりに歯石処理をやってもらうことにした。この医院がそうなのか、それとも最近の歯科はみんなそうなのかは知らないが、昔の巷の歯科医院のイメージとは違って待合も診察室も垢抜けた感じがする。単に歯石をとってもらうだけのつもりだったが、受付で書かされた問診表には「この機会に悪いところをすべて治療しますか、それとも痛いところだけにしますか?」なんて質問があるので、「この機会に・・・」の方を選んだ。そのためかどうか、まずレントゲンを撮られ、次に口の中を何枚か写真に撮られる。それから歯科衛生士が上下26本の歯の一本一本について、裏表合計6箇所の歯周ポケットの深さを測る。歯周ポケットとは歯と歯茎の間の隙間を言うのだが、これが4mm以上だと歯周病で治療が必要なのだそうだ。データを見せてもらうと、2~3のほかに4と言う数字が多く、中には8などと言うのもある。「何度かに分けてゆっくり治していきましょう。」と言われてしまう。歯科医さんも商売がうまいのかも知れないが、数年も手入れを怠っていたのだから仕方ないのだろう。歯石はこのポケットの中にも溜まっているのだから。



May 6, 2007 =Sun=

とうとう連休はスポーツジムと外食以外はどこにも出かけずに過ごした。その外食だが、今晩はやはり近くの焼き鳥居酒屋「鳥元」ここも「コース料理注文の方に生ビール無料」というチラシに妻が反応したもの。新宿駅とわが家の中間地点なので前にも行ったが満席で入れなかったことがある。今日は連休最後の日曜日とあってさすがに空いている。前菜3点、蒸し鶏のサラダ、宮崎地鶏のタタキ、手羽先揚げとレンコンの挟み揚げ、炭火焼き5種、鳥スープのきしめん、デザートというコースで2800円はリーズナブル。



May 4, 2007 =Fri=

ビックカメラに寄ったら面白いものを売っていたので衝動買い。アイ・オー・データから出しているSEG CLIPと言うのだが、要はワンセグ用のチューナーで、USBメモリを一回り大きくした程度のサイズ。これをPCのUSBポートに差し込めばワンセグ放送が視聴できると言うもの。私のPCは、買ったときからTVチューナーが付いているのだが、OSを再インストールしたときにチューナー用のソフトを入れようとしたら、チューナーボードに記載してある製品ナンバーを入力しなければならないようになっていて、その製品ナンバー自体ボードを取り外さなければ見えない位置に印刷されているので面倒になってそれ以来使っていない。説明書によれば、このSEG CLIPならUSBポートに差し込むだけでいいと言うので、デスクトップはもちろんノートPCに差し込めばどこでもワンセグを受信できるはず。だが、地上19階にあるわが家は携帯の電波も届きにくい。果たしてSEG CLIPに付いている10cmほどの小さなアンテナでワンセグの電波が拾えるのだろうか。家に帰るとさっそく試してみた。まずPCにソフトをインストールし、SEG CLIPをUSBハブに差し込むとすぐにソフトが立ち上がり、初期設定を済ませると携帯並みの小さなTV画面だが鮮明に受信できる。画面は4つのパートに分かれており、TV画面の左側にはデータ放送のパートがあり、ニュース速報や株価、天気予報などが受信できる。TVの右側は各チャネルで現在放送中の番組タイトルが表示され、ここをクリックするとチャンネルを変更できる。さらにその右には番組表があり、予約録画もできる。ちょっと試しただけだが、思いのほかコストパーフォーマンスは良さそうだ。

「連休中は半額」新聞の折込チラシに、近くの寿司屋の広告が入っていた。連休中に限り、普通は5,250円のセットメニューを半額で適用すると言うもの。妻はこういうのは絶対に逃がさない。スポーツクラブにいく途中で目にする店名で「浜勢」とある。妻は、税理士会の会合で一度か二度行ったことがあるという。確かに新宿税理士会館と同じ通りで、100mも離れていない。入るとカウンターだけで13席ほど。3席だけ空いていたので席に着く。妻は辺りを見回して、前に来たときは個室があったはずだという。そういえばこのすぐ近くに同じような名前の店があった気がする。店の主人に声をかけてみる。「この近くに似た名前の店があるけど、同じ経営なの?」「いえ、昔一緒に修行した仲間なんですけど、まったく別の店です。」聞いてみると、ここの主人は建替え前の新丸ビルの「勘八」を任されていたが、先に独立し新宿で店を開いていた先輩から、新しく店を出すので今までの店を居抜きで譲る、と言われてやってきた。だが、先輩の新しい店「浜勢本店」がすぐそこの角を曲がったところで、しかも名前も同じとは知らなかった。せめて名前くらい変えようかと思ったが、もう挨拶状を出してしまっていたのでそのままにしている、とのこと。近所にもいろんな店があるものだ。



May 3, 2007 =Thu=

歌舞伎町の映画館で「バベル」を観る。「バベル」は旧約聖書に出てくる話。ノアの洪水の後、神はノアの子孫たちに世界に散らばって住むように命じていたが、彼らはシンアルの野に集まり、煉瓦とアスファルトで天まで届く巨大な塔を建て、そこに住もうとした。神はこの人間たちの挙動に怒り、人間たちの言語をばらばらにした、というもの。

映画「バベル」では、モロッコを旅するアメリカ人の妻が観光バスに打ち込まれた銃弾に傷つくところから始まる。銃弾はモロッコ山岳地に住む羊飼いの兄弟が父親のライフルを戯れに撃ったものだった。言葉の通じない砂漠の中の寒村に置き去られたアメリカ人夫婦。ロスアンゼルスの留守宅では夫婦の幼い子供たちをメキシコ人のメイドが面倒を見ているが、メイドは息子の結婚式に出るためメキシコに帰りたい。なぜかシーンは日本に飛び、聾唖の女子高生が父親と世間にに反発しつつ仲間と突っ張って暮らしている。舞台はモロッコ、ロスアンゼルス、メキシコ、東京を時間を前後しながら飛び、言語も英語、スペイン語、ベルベル語(?)、日本語が交錯する。しかし、末の子の死をきっかけに通わなくなったアメリカ人夫婦の心、妻の自殺を契機にすれ違った日本人親娘の心は、同じ言語の中でも通じない。一方、メキシコ人のメイドは子供たちの面倒を一時的に代わってもらうべく八方手を尽くしながら、最終的にやむを得ず甥の運転する車で子供たちを連れたまま息子の結婚式に向う。子供たちにとって環境も言葉も違うメキシコの村で、恐れながらも同世代のメキシコの子供たちに溶け込んでいく。

アメリカ人夫婦が砂漠の村での看病の中で夫婦の絆を取り戻していくストーリーと、メイドが結婚式の帰りにメキシコ国境でのトラブルに巻き込まれていくストーリーは、その関連性が密接だが、日本の親娘のストーリーは他の二つとシンクロしない。映画が進む中で、モロッコで事件に使われたライフルが、日本人の父親がハンティングに訪れた際に、現地ガイドにプレゼントしたものであったことが分かってくるのだが、それにしてもモロッコやメキシコとの関連性は希薄だ。娘が、自宅に聞き込みに来た刑事を全裸で誘惑する場面もなぜ必要なのか、娘が刑事に渡したメモに何が書かれていたのか、母親の自殺について、なぜ刑事に事実と違う説明をしたのか、いずれも聾唖の娘がコミュニケーションを模索する象徴なのかもしれないが、今ひとつ理解しにくい。夕闇の高層マンションの最上階、全裸のままベランダに佇む娘が、帰ってきた父親の胸に泣き崩れる場面は、親娘のコミュニケーションが回復したことなのだろうか。そのシーンをカメラが徐々に引いていく。周辺の高層ビルも含め、東京のビル群が現代のバベルの塔を象徴しているかのようだ。(ちなみにこの親娘の住むマンションは31階建て、我が家の建物と同じだ。)印象に残る映画ではあるが、監督の制作意図が観客に伝わっているかどうか、そこにもバベルの言語崩壊があるのかもしれない。そういえばこの映画、監督(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)も脚本(ギジェルモ・アリアガ)もともにメキシコ人だ。



May 1, 2007 =Tue=

会社を早めに出て東京女子医大病院へ。淡路町からどうやって大江戸線に乗り換えればいいのかと思って調べると、何のことはない、丸の内線で二つ先の本郷三丁目まで行けば大江戸線にも同じ名前の駅がある。だが実際に行ってみると駅と駅とは繋がっておらず、いったん地上に出て少し歩かなければならない。今日は、双子のうち一人がNICUを卒業し、娘の個室に移っているのだ。若松河田の駅を出たところの信号で妻と出会う。病室の入り口で手を消毒して入る。NICUを卒業したのは弟の方。先日のガラス窓越しのご対面では兄の方が顔も良く見えたし活発そうだったのに弟の方はいつもガラスと反対側を向いていて静かに眠っていた。だが実際は弟の方が活発で良く動くのだと言う。最初は寝ていたが、確かに目が覚めると小さな手を広げて伸びをしたり泣いたりと結構活発だ。兄の方は少し発疹が出ているのでNICUからの卒業が遅れたが、心配はなさそう。




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