October 31, 2007 =Wed=
スポーツジムの帰り、双子の孫の面倒を見に、五番町の娘の家
に行く。娘はけっこう子育てを楽しんでいるようで、育児ノイローゼにはなりそうもないのだが、何しろ二人いっぺんに泣き出したりするので大変だ。いつもは夫が手助けをするのだが、今週月曜から海外出張なので、せめて娘が風呂に入っている間くらい双子の面倒をみてやろうというわけ。昨日は妻が行ったのだが、二人がむずかって大変だったらしい。だが今日は私が面倒を見ている間、多少泣いたりする場面はあったが、おおむね楽しそうに笑顔を見せてくれていた。
二卵性双生児なのでまったく瓜二つと言うわけでもないのだが、顔を合わす機会の少ない私には、なかなか二人の区別がつけにくかった。だが、今日始めてかなりの時間を二人と過ごすことになり、顔の違いだけでなく、性格や表情の違いも少しずつ感じ取れるようになってきた。兄(写真左)の方はキャッキャッ騒ぎまくるが、弟(右)の方は我関せずと物思い?にふけっていたり、そうかと思うと急に泣き出したりする。というような感想を娘に伝えたら、今日はそうかもしれないけど、まったく逆のこともあるのだそうだ。
October 28, 2007 =Sun=
最近のニュースでどうも分かりにくいことがある。第二次世界大戦末期の沖縄での「集団自決」が、当事の日本軍の強制によるものであったと言う記述について、教科書検定の結果、来年度から削除される。この問題で、沖縄では自民党も含む超党派の反対集会に11万人が結集し(例によって産経新聞などでは4万人とかと矮小化しているが)、削除の撤回を求めた。さすがに福田首相や文部科学相も沖縄県民の意思を尊重すると言わざるを得ない。ところが、「教科書検定には政治が介入することはできない。」との建前から、教科書会社の方から訂正の申請が出れば、前回の検定と矛盾しない範囲で審議に応ずるという態度を示している。これまでにも、「従軍慰安婦」問題などを削除した教科書検定に対して近隣諸国から抗議を受けても、「政治介入はできない。」との論理で突っぱねてきた経緯があるから、今回もその建前は崩せないのだろう。
だが、「教科書検定には政治介入はできない。」というのは全くの詭弁であって、教科書検定そのものが政治介入なのではないだろうか。教科書検定の仕組みは、文部科学省のホームページなどから推測すると、文部省の教科書審議官という役人が検定意見の原案を作り、これを「教科用図書検定調査審議会」(いわゆる「教科書審議会」)で審査して決定する。従って、まず検定意見原案を作成するのが文部科学省の行政官僚であり、行政官僚は議院内閣制のもと、与党の政治家がこれを統括する。つまり、与党の総裁である首相から指名された文部科学大臣の支配下にある文部官僚が与党の意思に従い、あるいは与党の意思を汲んで検定意見原案を作成するのだ。では、その検定意見を審議する教科書審議会が政治的に完全に独立して、自分の意思で検定意見に賛否を議論できるのだろうか。
「教科用図書検定調査審議会令」という政令がある。この第1条には、「教科用図書検定調査審議会(以下、「審議会」という。)は、委員三十人以内で組織する。」とあり、第2条には「委員は、学識経験ある者のうちから、文部科学大臣が任命する。」とある。すなわち、教科書審議会の委員は政治家である文部科学大臣が任命するのだ。審議会の委員が与党の意向に沿ったメンバーで占められる可能性が強い。では、実際にどういうメンバーが委員になっているかを見てみよう。今回の、沖縄集団自決についての記述を削除させた教科書検定審議会は、2007年3月30日に行われている。「社会科」関係は審議会の第二部会が扱っているが、この日の審議会で第二部会長が次のように報告している。
「日本史」では、近・現代史を中心として、南京事件の犠牲者数、沖縄戦の実態などの記述について、現在の学説状況に照らして、修正を求めました。また国旗・国歌問題、イラク戦争などに関しても、事実関係に即した記述への修正を求めました。 |
第二部会長が誰なのかは、議事録からは分からない。だが、この日の会議はここに見るように、第二部会による報告に過ぎず、実際に審議したのは第二部会である。ここにまとめたのは、教科書審議会委員30人の名前と職業、そして大学教授の場合はそれぞれの専門を示している。それぞれの委員は「学識経験者」なのだから、それぞれ立派な方々だろうが、これで見る限り、日本史の事実関係について専門の意見を持っておられる方はさほど多くなさそうだ。というか、これはあくまで推測の域を出ないが、文部科学省の官僚が作成した原案に対して自分の意見を主張するであろう人は、半数にも満たないようにすら思える。
この30人のうち、「*」印を付けた6名が「第二部会」に所属している。また、第二部会には、これら委員のうちの6名のほか、その下に書いてある11名が含まれている。この人たちは、さきほどの政令の第1条第2項及び第3項で、「特別の事項を調査審議させるため」に必要に応じて置く『臨時委員』や「専門の事項を調査審議させるため」に置く『専門委員』であって、なるほど彼らの肩書きをみると、正規の委員よりもずっとこの分野の専門性が高いようだ。だが、彼らも政令第2条により、「文部科学大臣が任命する」ことに変わりはない。
こうして見てくると、政治家の指示を受け、またはそれを忖度した官僚が検定意見の原案を作成し、政治家である大臣の任命した臨時委員、専門委員らが部会で審議し、その結果をこれも大臣が任命し、反対意見を言わない正規委員たちに報告することで完了するというのが「教科書検定」の実態であろう。最初から最後まで政治の意向で行われる「教科書検定」に、「政治介入ができない」という言葉が、いかに欺瞞に満ちたものであることか。
October 25, 2007 =Thu=
JR高崎線の鴻巣駅。この駅に隣接して建てられた再開発ビルの商業棟を一括して借り上げ、ショッピングセンターを開設する。今の勤務先が取り組んできた事業が、今日開店の日を迎えた。10時の開店より30分ほど前に着くと、今日に限って一箇所に絞った入り口の前から長い人の列が伸びている。開店時刻が迫るにつれ、行列は見る見る長くなり、駅前広場まで続いた。「ここが最後尾です」という看板を持った警備担当者が行列の伸びに連れてぐんぐん後退する。関係者として中に入ってもいいのだが、今日初めて来たので関係者用の入り口も分からないし、暫く開店前の様子を外から見ていた。やがて開店時刻になり、扉が開けられて、行列最後尾のお客さんが入場し終わるまでに15分くらいかかった。

天気も良かったし、ショッピングセンターの開店としては大成功。開店直後の店内も活気が溢れている。今から37年前、ダイヤモンドシティ(今年、イオンモールと合併してなくなってしまったが)のショッピングセンター一号店をオープンしたときは、詰め掛けたお客さんの車で駐車場がいっぱいになり、付近の団地の中に無断駐車する車が出てきた。団地の住人の中の血気盛んな人たちが事務所に乗り込んできて、留守番をしていた私は胸倉を掴まれたことがあった。その記憶があるので、ビルの上の駐車場をまず見に行った。売り場は3階までで、4階と5階が駐車場であり、さらに隣接する立体駐車場とも繋がっている。この駐車場は鴻巣市のものだが、その管理運営も会社が引き受けている。駐車場にはまだだいぶ余裕があり、ほっとした。
実は私がこの会社にいるのは今月いっぱい。来月からは別の仕事になる。だから、この機会にこのショッピングセンターの事務所の仲間に挨拶をしておこうと思ったのだが、彼らにとっては開店初日で超多忙。事務所にはほとんど人がいない状態で、館内で顔を合わせてもお互いに目礼する程度。彼らはしょっちゅうトランシーバで警備担当者などと連絡を取り合っていて、割り込む余裕もない。それに開店初日だけあって、店内はお客さんのほかにもテナント出店をしている企業の関係者らしい人たちも多いし、親会社の幹部たちも視察に来ている。昼前には引き揚げて、同じ高崎線で少し先の熊谷に行き、ここのショッピングセンター(ここは先月まで会社の本社であり、私も一時新幹線通勤した時期もある。)に顔を出す。この事務所の人たちも、すぐ近くの鴻巣店の開店で手伝いに行っているが、事務所に残っている人たちに挨拶する。
この日、夜は日本橋本石町の東レ社員クラブで、浜野さん主催の「松戸会」の幹事会と称する飲み会に出席。12月初めの忘年会はペルー旅行と重なるため出席できないが、私が名簿管理をやっているので、忘年会の案内と出欠確認をしなければならない。
October 24, 2007 =Wed=
午前中、妻の事務所で少し手伝いをして、早めの昼食を取りに行こうということになる。妻の希望はわが家の近くの広島風お好み焼き屋。テレビで紹介されてからいつも行列ができていたり遅めに行くと売り切れだったりで、なかなか食べられないが、今日は時間が早いから大丈夫だろう。ところが行ってみると昼は11時45分からとのこと。まだ11時20分だ。25分も待つのは馬鹿らしいし、このあと私は住友ビルのスポーツジムに行くのだから、その近くへ行くことにした。そこで前から気になっていた三井ビルアネックスのSizzlerへ行ってみることに。Sizzlerはアメリカ中西部を中心に世界中に展開する、ステーキがメインメニューのファミレスチェーンだが、日本では東京、神奈川に9店舗。ここ新宿三井ビルの店が第一号店で、ロイヤルが経営しているらしい。そういえば、この三井ビルアネックスも一階がロイヤルホスト、二階がSizzlerになっている。フィレステーキを注文。ここはサラダバーが充実しているようだが、サラダバー料金が結構高いので単品の注文。それでもスープとソフトドリンクのバーは料金の中に入っている。焼き加減とソースは選べる。肉は少しパサパサした感じだが、まずまずの味。肉は豪州産だそうだ。
仕事に出かける妻と別れて隣のビルのスポーツジムへ。その後、ビックカメラに寄ってデジカメを購入。
今年7月、屋久島の雨に打たれて、去年12月に買ったばかりのPanasonicのLumix Fx-07が壊れてしまい、その後継に同じPanasonicの10倍ズームTZ-3を先月買った。Fx-07を修理に出したところ、雨に濡れたのは保証期間内であっても有償修理になると言われ、もうPanasonicのデジカメは買わないぞ、と思ったのだが、広角2.8mmと10倍ズームに惹かれて買ってしまった。だが、来月にはペルーのマチュピチュに行く予定で、あそこも雨が多いから、防水機能のついたデジカメを予備に持っていく必要がある。その候補としてOlympusのμ795という機種に目をつけていた。これは10mの防水のほか、1.5mの高さから落としても100kgの加重をかけても大丈夫だし、零下10度の気温でも作動すると言う。去年南極に行ったときは、気温が氷点下になることはほとんどなかったが、機会があれば以降と考えている北極圏ではこのカメラは役に立ちそうだ。ただ、今年9月の発売でまだ値段が下がっていなかったため買い控えていたのだが、今日の販売価格をチェックすると5000円値下げしていたので買うことにした。
店頭ではこれまでも何度も触ってみていたのだが、実際に買ってから良く見ると、確かにバッテリーやxDカードを挿入する部分の蓋には防水パッキングがついているのだが、本当にこれで10mの防水が大丈夫なのだろうかと不安に思うほど蓋の開閉が簡単だ。まあ、本格的なダイビングなどやらない限り、10m防水が必要になる状況は来ないだろうが。他にも、充電器がそのままプラグに差し込めるタイプではなく、延長コードが必要であったり、充電器の大きさがカメラ本体とほとんど同じであるなど、細かい部分でまだ改善の余地がある製品だ。
October 20, 2007 =Sat=
有楽町から銀座にかけて新しい商業施設ができたので、出かけてみることにした。妻が娘に電話すると、娘は、
今日は夫も出かけているので双子の赤ちゃんを連れて一緒に行きたいと言い出した。そこでまず総武線で市谷に行き、娘の家に寄る。双子だから外出が大変だ。双子を定期健診に連れて行くときなど、いつもは妻が都合をつけて娘と一緒に行くのだが、来月の定期健診の日は妻の都合がつかず、私が代わりにヘルプに行くことになっている。今日はその予行演習の意味もあるのだそうだ。双子も5ヶ月を過ぎ、大型のベビーカーに一緒に乗せるには窮屈になってきた。そこで、双子の一人を一人用のベビーカーに乗せ、もう一人を私が抱っこひも」で抱っこして連れて行くことになる。
市ヶ谷からは有楽町線だが、ベビーカーがあるので地下鉄の階段を上がり降りするのも一苦労。地下鉄駅にはエレベータもあるのだが、その位置が遠いのでベビーカーを抱えて上り下りする方が手っ取り早い。それに比べて私の「抱っこひも」の方はそのまま階段を上り下りするだけなので楽と言えば楽だ。
有楽町のイトシアからマロニエゲートにかけて、大変な人出だ。まだ、新しくできた施設を「新名所」感覚で見に来る人たちも多いのだろうが(現にわれわれもそうだが)有楽町の人の流れが変わってしまったような気がする。そういえば、有楽町の駅からイトシアにかけて、以前は車が通る道路だったのが、完全に車の進入ができなくなり、広場になっている。マロニエゲートも大勢の人たちで混雑していた。ベビーカーを押しながらのわれわれは、エスカレータに乗り込むのをやめて、一階のUnited
Arrowsの店内を覗いただけで外に出た。双子の授乳とおしめ交換の時刻になっていたのだ。そこでマロニエ通りを通って松屋に向う。二年余り前まで通勤でいつも通っていたこのマロニエどおりもすっかり様相が変わっていた。人通りもかつてと比べられないほど多い。銀座二丁目の交差点も、ミキモトの仮店舗があったところはブルガリに代わっており、四つの角がすべて外国ブランドの店になっていた。ただ、以前の勤め先のあるビルだけが、一階のCartierの改装とのことで仮囲いしてあるのがちょっと残念だった。
松屋の6階にベビールームがある。そこでは大勢のママたちが赤ちゃんにミルクを飲ませている。われわれも娘から哺乳瓶を受け取り、むずかる双子に飲ませる。銀座のどこかで晩飯にするつもりだったが、泣いたり笑ったりの双子を連れて入れる店を探すのも大変。そこで松屋のレストラン街に行くと、蕎麦屋の個室が取れたので、そこでディナーにする。
October 19, 2007 =Fri=
新宿三井ビル54階の三井クラブでランチ。パナマで一緒だった当事の三井銀行のFさんから二週間ほど前に電話があり、パナマ会を開く打ち合わせをしたいとのことで、今日ここで会うことになった。パナマ会は、以前私が声をかけて始めたのだが、妻が衆院選に立候補したりして多忙になり、途切れてしまっていた。年賀状などで「そろそろ再開しよう」という添え書きをしてくる方もいるのだが、時間の経過と共に住所が変わって連絡が取れなくなっている方も多く、調べなおすのも億劫になってついそのままにしていた。今度、Fさんが中心になってやってくれるとのことで渡りに船だった。パソコンの中から昔作ったパナマ会の住所録を探し出し、年賀状のやりとりで現在も連絡のある人たちの住所に印を付けたものを作成して渡した。
Fさんは私より一つ若く、今年65歳になったとのことだが、10年前と同じ会社でいまだフルタイムの現役だ。化粧品のOEMメーカーだそうで、私も2年前まで美容関係の会社にいたことを話すと、「その頃に連絡がついていたら仕事の話もできたのに」と残念がっておられた。
ところで、隣の住友ビルにはよく行くものの、三井ビルの上層階に来たのは初めてだ。住友ビルの上層階にはレストランがいくつも入っているが、三井ビルの場合、54階に聘珍樓があるだけだからだ。聘珍樓は54階の北側を占め、南側は三井クラブになっている。入り口には「会員制」と書いてあるが、要は三井グループの社員なら現役・OBを問わず使えるらしく、メニューを見てもランチは1000円台からあって、若い現役の人たちも気軽に利用しているようだ。私の属するグループ企業も、丸の内にグループ名を冠したクラブがあるが、こちらは役員クラスに限定されているなど閉鎖的だ。
新宿三井ビルの南側なら、わが家が見えるはずだと思いながら窓際の席に着くが、一見したところ窓の向う方角に高層のビルは見当たらない。しかしよく見ると、周りの建物よりは高いビルが見える。確かにわが家の建物だ。だが、54階の位置から見下ろすと、31階建てのビルは思いのほか小さい。去年、南極旅行に行く前に、アイランドタワーにあるクラブツーリズムの事前説明会場からは正面にわが家のビルが見えたが、このときの会場は10階あたりだったので、建物は空に聳えて見えたものだが、見下ろす位置から見るといかにも貧弱に見える。考えてみると、住友ビルのレストランにせよ、都庁からにせよ、わが家の方角の見える高層階に行ったことがなかったので、見下ろす位置から眺めたのは今回が初めてだったことに気付いた。何事も、見る角度によってさまざまな違いがあるものだ。
October 8, 2007 =Mon=
ラーメン激戦区として名高い新宿・小滝橋通り。その中でも最高位に君臨すると自他共に認めるのが「麺屋武蔵」。いつも長い行列ができ、時には行列が道を跨ぐため、店員が一人ついて交通整理をしているほどだ。この店はわが家から5分くらいのところにあるが、そのバックヤードというか、スープを煮込んだりしているのはわが家のすぐ裏にある。店員がスープの入った大鍋を台車に乗せて店まで運んでいる。
昨日、妻がこのバックヤードの前を通りかかったら、テレビカメラの取材が入っていたと言う。店でなく、バックヤードの方に。今日から始まる季節限定メニューに関する取材だったらしい。一日20食限定とのこと。だったらその取材番組が報道される前に食べに行こうということになった。店の開店は11時半だけど、また行列があるだろうからと11時前に行ったらまだ誰も並んでいない。近くのコンビニで少し時間を潰してから戻ると、まだ行列はできておらず、若い女性の三人連れが二組、並んでいいのかどうか迷っている様子。そこで一番先頭に並ぶと、彼女たちも後に続く。5分くらいのうちに行列ができるが、まだ短い。やはり今日は休日だし、雨も降っているのでいつもほどの混雑にはならないようだ。店の中からは店員たちが号令を掛け合うような声が聞こえてくる。やがて戸が開けられ、一番先頭のわれわれは自動販売機の「季節限定」800円の食券を買って一番奥の席に着く。15席ほどのカウンターは開店と同時に満席となり、次の客が奥から順にカウンター席の後に並ぶ。やはり今日からの「季節限定」メニューはまだ余り知られていないらしく、注文する人は半分くらいであとは普通のラーメンを頼んでいる。「ラーメンから先に出しますので、少し待ってください。」と店員。ラーメンを釜から挙げる都度、いつものように店員が全員で掛け声を出す。だが、ラーメンが一通り終わって、季節限定メニューの調理が始まると、やはり慣れないせいか動きが少しぎごちなくなる。やがて出てきたのは、深皿に盛られた焼きそばのような色のソースのかかった麺。それに秋刀魚の切り身の空揚、舞茸の空揚、銀杏、栗、葱が載せられている。それとは別に徳利のような容器に熱々のスープ。「どうやって食べるの?」と聞くと、「麺を三分の一くらい残して、それにスープをかけて召し上がってください。」まあ、順序としては竹葉亭のまぐ茶とかひつまぶしみたいなもの。スープを注ぐと徳利の口からスライスされた松茸が3~4枚出てくる。秋を感じさせる演出。これで800円は確かに安い。テレビ放映がされるとまた行列が長くなることだろう。
October 6, 2007 =Sat=
2007年10月19日、シカゴのシェラトンホテルでの演説会を終えたジョージ・W・ブッシュ大統領が支持者と笑顔で握手を交わしながら西玄関を出たところで、突然二発の銃声が響いた。
本物のブッシュが「出演」する映画「大統領暗殺」を新宿武蔵野館で観る。先週、「エディット・ピアフ~愛の賛歌」を観たとき、予告編でやっていたのだ。まあ、ブッシュ嫌いの私が見ても少しやりすぎじゃないかと思う映画だが、暗殺に至る伏線としてシカゴのオヘア空港からシェラトンに入るまでに一万人規模の反ブッシュデモに遭遇する場面など、米国でも反ブッシュ感情は非常に高まっていることが窺える。後半は犯人探しだが、最初に逮捕されたデモ指導者の青年とイラク戦争帰りの黒人兵は無実が判明し、アフガンでゲリラ戦の訓練を受けたことのあるパレスチナ人に容疑が絞られ、一審の陪審員たちから有罪の評決を受ける。だが、イラク戦争帰りの黒人兵の兄は同じイラク戦争で死亡しており、湾岸戦争に参加した父親が車の中で銃による自殺を遂げているのが発見される。遺書の文面から、黒人兵は自分の父親がブッシュ暗殺の犯人であると確信する。
今日の昼食は武蔵野館の建物の7階にある叙々苑で焼肉ランチ。
October 4, 2007, =Thu=
今晩は妻が税理士会の会合で外出なので、オフィスを出て近くのИВАНに寄ってみることにした。昼食に二度ばかり入った店だが、夜はバーになっている。店名を現す「ИВАН」の看板にはうっすらと灯りはついているものの、「イヴァン」という日本語が併記してあるわけでもなく、頑丈そうな扉が閉まっているので、なかなか一見では入りにくそうな店だ。店内は昼と同じ(当たり前だが)でテーブル席が12人分くらいとカウンター席が6人分くらい。テーブルも空いているが一人なのでカウンターの男女連れの隣に席をとる。バーテンが棚に並んだ夥しい数のLPレコードを抜き出し、2台並んだターンテーブルにかけている。
私: (LPレコードを指して)珍しいね。
バーテン: うちでは珍しくありませんよ。
私: 何枚くらいあるの?
バ: 千枚くらいですかね。
ギネスとサッポロのハーフ&ハーフに、ハルミチーズの鉄板焼きとアボガドスライスを注文する。やがてハルミチーズが運ばれてくるが、私ではなく隣の男女連れの分だ。彼らもこれを注文していたらしい。女性の方が「わ!美味しい!」と歓声をあげ、男性の方が満足げに頷いている。
バ: 何かリクエスト曲ありますか?
私: いや。それよりハルミチーズって最近出すとこ多いの?
バ: 他では余り聞きませんね。
私: 六本木のSpyro'sってギリシャ料理屋にはあるね。
バ: あ!うちのシェフ、Spyro'sの原宿の店で働いてたんです。
何だ、そうだったのか。どうりでハルミチーズの鉄板焼きはSpyro'sと同じ味だ。もっともこの店、メニューにはギリシャ料理らしいのは他にっフェタチーズのオムレツとギリシャサラダくらいで、日本的なおつまみもあればメキシコ料理風のものもあるという無国籍ぶりだ。Hoegaardenの生も飲める。そういえば、この店の店名の由来を聞き忘れた。
October 1, 2007 =Mon=
10月1日と言うと、4月1日と同じように一つの区切りが終わり、新しいことが始まる印象がある。これは日本のいろんな制度が4月1日から3月31日を単位に動いているからなのだろう。私の勤務先(正確には派遣先というべきなのだが)も、今日から親会社のマークを戴いた社名になり、新しくスタートを切る。われわれは1ヶ月前から新会社のオフィスに移っているが、残りのメンバーも今日から渋谷のオフィスに移ってくる。その初日なので遅れないように家を出て、秋らしい気候の中を大久保駅に向う。この気温なら汗をかかずにオフィスに着けるだろうと駅のホームに上がると、ホームにはいつもより多くの乗客がいる。「あれ?」と思うとアナウンスがあり「千葉行きの電車はただいま中野駅に停車しています。」どうやら総武線が停まっているらしい。仕方なく大久保駅の北口から外に出て新大久保まで歩く。山手線はすぐに来たが、電車は満員。渋谷に着くと駅員が延着証明書を配っている。どうやら山手線も遅れているようだ。オフィスまでは宮益坂と並行する坂道を登らねばならない。やはりいつものようにオフィスに着くと汗だくになっていた。