Diary


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July 30, 2008 =Wed=

昼過ぎから娘のところで孫たちのベビーシッター役を果たし、夕方、持参した服に着替えて神田錦町へ。恒例の「松戸会」の暑気払い。この会は、私が幹事役の一人で連絡係を引き受けている。連絡先は38人だが、今日の出席は18人。会場はこのところずっと電機メーカーH社の「神田クラブ」を借りている。出席者の最高齢は鉄鋼メーカーOBのKさんで、今年80歳。みんな、ある一時期、メーカー、商社、銀行・証券などの立場で税を論じ合ったという縁で、当局側の人たちもメンバーに加わっている。それぞれ税の専門家だが、私は海外店の統括をやっていた関係で、国際租税の面から仲間に入れてもらっていたので、税の専門性には乏しい。今は一部の人たちが子会社や再就職先で仕事をし、あるいは税理士を開業したりしているが、ほとんどがリタイア組。欠席者の中には健康上の理由で出てこられない人も多い。
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July 22, 2008 =Tue=

双子の孫の片方は今日でやっと退院したが、彼の入院騒ぎでうっかり忘れていたことがあった。8月の歌舞伎座公演では、夜の部(第三部)に「野田版・愛陀姫」という演目がある。これをぜひ観たいと思っていた。チケットは15日から予約受付だが、歌舞伎会会員にはその2日前から優先販売がある。これをすっかり忘れていたのだ。気がついて慌てて歌舞伎座のホームページをチェックしたところ、昼の部(第一部、第二部)はほとんどが空席ありなのに、残念ながら第三部だけは全日満席になっている。

「愛陀姫」というのは歌舞伎では聞きなれない演目だが、それもそのはずで、ヴェルディのオペラ「アイーダ」を翻案したもの。オペラでは、エジプト軍の若き司令官ラダメスとエジプト国王ラムフィスの下女アイーダが相思相愛の仲で、エジプト王女アムネリスもラダメスに思いを寄せる。そんな中でエチオピア国王アモナズロ率いるエチオピア軍とエジプトとが戦を交えることになる。アイーダは、実は身分を隠したエチオピアの王女であり、自分の父親と恋人が戦う羽目になったことを呪う。初戦はエジプトが勝利し、エジプト王はラダメスに王女アムネリスを与え、彼を自分の後継者に指名する。勝ち誇るアムネリス。失意のアイーダはエジプト軍の捕虜となった父王から、エジプト軍の次の動きをラダメスから聞き出すよう命じる。ラダメスは愛するアイーダの問いに、極秘情報を漏らす。アモナズロとアイーダは逃亡し、秘密漏えいが発覚したラダメスは捕えられる。アムネリスの必死の懇願にも関わらすラダメスには死刑が宣告され、牢に送られる。そこには逃亡したと思われていたアイーダが潜んでおり、やがて二人は現世の苦しみから逃れ、この世を去る。

「愛陀姫」はアイーダをもじったものだが、エジプト王は美濃の斉藤道三、エチオピア王は織田信秀、エジプト王女アムネリスは道三の娘・濃姫に置き換えられている。アイーダは織田家の息女・愛陀姫ということになる。面白いのはラダメスで、役柄は木村駄目助佐衛門、ちゃんと「ラダメス」の文字が入っている。濃姫に勘三郎、愛陀姫に七之助、道三に橋之介、信秀に三津五郎という配役。どのようは翻案、演出になっているのか観てみたいところだが、全日満席では致し方ない。テレビ中継でもやってくれることを期待しよう。
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July 20, 2008 =Sun=

このところほとんど毎日娘のところに行っているが、実は双子の片方が高熱を出して入院している。双子だから入院への付き添いのほかに、もう一人を家で見ることも必要だから、人手が二倍かかるというわけ。今日になってやっと熱が下がり、一時帰宅も許されそうになったが、また夕方から微熱が出てお預けになった。今日は私が午前中から病院に付き添っていたが、夕方になって娘と交代。

その後は妻と待ち合わせて伊勢丹会館の「エル・フラメンコ」でフラメンコを鑑賞しながらの夕食。今日は伝説の踊り子カルメン・アマジャの姪であるメルセデス・アマジャ・ラ・ウィニーとその娘カリメ・アマジャ、メルセデスの姉チュニー・アマジャが出演するとあって、よい席は満員。後ろの方しか空いていなかったが、後ろの方が全体の雰囲気が感じられる。フラメンコを習っている妻が去年だか発表会でアレグリアスを踊っていたが、ラ・ウィニーのアレグリアスはさすが迫力。
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July 17, 2008 =Thu=

以前勤務していた銀座の美容会社で同僚だった人が、育児休暇明けで1か月前に復職したというので有楽町の交通会館でランチ。人の出入りの多い業界だが、3年前に私のいた頃から、依然頑張っている人、すでに辞めてほかの会社に移った人など、いろいろ消息を聞かせてもらった。

ランチを終えて帰ってくると、大学同窓のY君から連絡が入っていた。近くに来ているのでとの言付け。やがて電話が来る。向かいのビルのスタバで四方山話。Y君は大学同期会の世話役であり、来年の卒業45周年を神戸でやろうかという話。一方、大学側でも昨年あたりから「ホームカミングデイ」という催しをやっているそうだ。趣旨がいま一つ不明確だが、国立大学法人になったのを機会に特定の年次の卒業生を集め、新たな大学をPRするらしい。何でも5年置きの年次をまとめてやるらしく、来年が我々を含む年次ということらしい。また、Y君は横浜在住だが、私の入っているのと同じ系列のスポーツクラブのメンバーであり、健康面でのアドバイスもしてくれている。
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July 16, 2008 =Wed=

今日も娘のところでベビーシッター役を終えたあと、千駄ヶ谷の国立競技場へ。JリーグFC東京とガンバ大阪の試合。サッカーをテレビでなく実際に観戦するのは初めてだ。競技場に着いたのは8時近くだが、試合はもう7時半から始まっている。競技場の外にいても場内の大歓声が聞こえてくる。持っているチケットはホーム側の自由席。どのゲートにも満席の表示が出ている。しばらく立ち見で見ていたが、上の方なら空いている様子なのでいったんゲートを出て階段で上がる。試合は前半戦終了に近く、1対1の同点。後半は下に空席を見つけた。とにかくテレビと違って周りの熱気に圧倒される。FC東京には特に熱狂的なファンが多いらしく、こちらがボールを奪うと大歓声が上がり、逆にシュートを入れられそうになると悲鳴が上がる。女性の金切り声の声援もすごい。試合位はやや押され気味だが、何とか凌いで後半は0対0のままホイッスル。このFC東京というチーム、もともとは東京ガスのチームだったそうだが、スタンドではEneosのマークが目立った。ネットで調べてみると、今まで知らなかったのだが、私の出身企業もスポンサーに名を連ねている。
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July 13, 2008 =Sun=

今日も双子の孫たちのベビーシッター。昨日、真山仁の文庫本のことを書いたが、最近、暇を見つけては書店に出向き、文庫本のコーナーをチェックしている。目当ては逢坂剛のイベリアシリーズの第四部「暗い国境線」が講談社文庫から出ていないかだ。昨日も新宿の書店を覗いてみたが、思いがけず単行本の棚に第五部の「鎖された海峡」が出ているのを見つけた。イベリアシリーズはもともと三部作での構想だったと聞くが、遂に五部まで来ている。「イベリアの雷鳴」「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」が三分までのタイトル。「鎖された海峡」を手に取ったが、やはりこのシリーズは文庫本で買おうと思い、棚に戻した。単行本から文庫になるまで2年か3年はかかるようだ。「「暗い国境線」が単行本で出たのが2005年だから、もうそろそろ文庫版が出る頃だろう。

ナチスドイツやムッソリーニの圧力と連合国の脅威の上に微妙なバランスをとるフランコ政権下のスペインを舞台に、日系ペルー人宝石商という触れ込みの北都昭平、彼を取り巻く魅力的な登場人物たち。敵国同士でありながら惹かれあう英国諜報員バージニア・クレイトン、反フランコ運動に身を捧げ、北都と偽装結婚するペネロペ、何かと北都の力になるロマニジョス伯爵夫人イネス、軍国主義の日本を代表する日本公使須磨、レストランのマネジャーで反フランコの幹部ティモテオ、ナチスの幹部でありながらヒトラー追い落としを図るカナリス提督・・・これだけ長い小説だと、登場人物にもすっかりおなじみになってしまう。逢坂剛は最近は「重蔵始末」など時代小説にまで手を伸ばしているが、やはりスペインものが彼の真骨頂だろう。
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July 12, 2008 =Sat=

この4月から通っている歌舞伎町のスポーツクラブには、屋内の25メートルプールのほかに、ビルの屋上を利用した室外プールがある。寒い季節には室外プールの一角にあるジャグジーにつかるのだが、夏になるとプールサイドで日光浴をする人が増える。場所柄なのか、ビキニの若い女性の姿も交じる。太陽を浴びながら文庫本を読むという楽しみは、パナマに単身赴任している間に身に付いた。何しろ熱帯の国では昼休みが2時間ある。普通の人たちはいったん家に帰って昼食をとり、そのあと昼寝をしてからオフィスに出て仕事に係るのだが、単身赴任の身では時間を持て余す。そこで昼飯は簡単に済ませ、ホテルのプールサイドで文庫本を読みながら過ごすのだ。こういうとき、英語のペーパーバックなどではだめで、日本から持ってきた、あるいはニューヨークの紀伊国屋あたりで買ってきた文庫本のミステリーなどが一番だ。歌舞伎町のスポーツクラブで、この楽しみが復活した。妻は、年を取ってから余り陽に当たると皮膚がんになると心配するが、こちらは赤道直下の地で4年間陽に当たってきたのだし、第一、コーカシアンと違って有色人種は紫外線に対するバリアを持っている。一日に30分や一時間陽に当たったからといってどうということはない。

で、このところプールサイドで読みふけっている本は、真山仁の「虚像の砦」。この作家の小説は、NHKのテレビドラマで反響を呼んだ「ハゲタカ」と「ハゲタカⅡ」がとても面白かった。テレビドラマはどうしても設定を単純化し、映像的にわかりやすくするため、内面描写を犠牲にしたり筋書きも捨象せざるを得ないので、やはり原作にはかなわない。主人公のキャラクターに込めた作者の思いは、原作によってこそ読者に伝わってくる。「虚像の砦」は、企業再生ファンドを描いた「ハゲタカ」から一転して、テレビ局が舞台だ。フィクションではあるのだが、最近現実に起きたイラクでの三邦人誘拐事件とNHKの従軍慰安婦報道への政治介入事件をモチーフにしている。テレビ局の設定は架空のものだが、時の政権に楯突く姿勢など、どうやらテレ朝をモデルにしているらしい。だが、真山仁はもと読売新聞の記者だ。彼自身、自民党政権寄りの読売の姿勢に嫌気がさしていたのだろうか。プロローグはオウム真理教による坂本弁護士一家殺害事件を題材に始まる。教団幹部に坂本弁護士のインタビュービデオを見せたことが一家殺害に繋がった。そのテレビ局というのが(現実にはTBSだったのだが)この架空のテレビ局だった。この不始末を政治的に解決したことが後々に影響する。オウム事件が終焉したころ、イラクへの自衛隊派遣を背景に3人の日本人がイラクで武装勢力に誘拐される。彼らはイラクの不幸な人々のためにボランティア活動をしていたのだが、外務省の勧告に逆らってイラク入りしていたことで、日本国内では彼らに対するバッシングが優勢になる。政府筋からは「自己責任」という言葉がしきりに出てくるようになる。「自己責任論」に胡散臭さを感じながら、主人公の記者はバグダッドに飛び、3人の解放場面をスクープする。その過程で、3人の解放に向けて努力していたはずの政府が、実は武装勢力と接触すらできておらず、3人の解放は彼らがイラク人のために仕事をしていたことが武装勢力に理解されたためだったことを知る。帰国後、主人公は誘拐事件の検証番組を企画する。日本の首相をはじめ政府関係者、人質解放に貢献したイスラム聖職者などの言葉や映像を通して「自己責任」論が出てきた背景を客観的に追いかけ、世論操作の実態を暴く。見事な検証番組に仕上がり、局内では社長以下の絶賛を浴びる。一方、その年はテレビ局への放送免許更新の年にあたっていた。業績不振にあえぐ局は、営業出身の社長がデリバティブに手を出し、財務体質の悪化を監督当局に見抜かれていた。社長追い落としを狙う専務は、検証番組のビデオを放送行政のドンと、三代目政治家である与党幹事長に見せ、その指示で番組を改編させる。作者は、こうしたメインテーマに、同じ曲でお笑い芸能番組のディレクターと関西落語家の交流を巧みに絡ませる。
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July 9, 2008 =Wed=

今日も娘のところで双子の世話。娘が病院に行くというので、その間のベビーシッターだ。今日もそこそこ天気がいいのでベビーカーを押して散歩に出かける。いつも靖国神社か迎賓館では知恵がないので、どうしようかな、と歩いていると、中華学校から双葉学園に行く道路の脇に周辺案内図があった。見ると「清水谷公園」というのが見つかる。少し遠いがそこへ行ってみよう。四谷駅から新宿通りを渡り、上智大学の脇、通称「ソフィア通り」に沿って進み、ニューオータニのところを左に折れる。そこからは急な下り坂で、標識を見ると「紀尾井坂」とある。紀尾井とは、紀州、尾張、井伊の大名屋敷があったことから名付けられた地名と聞くが、こんな坂道に屋敷を構えていたのだろうか。ニューオータニの敷地が途切れる辺りが坂の一番下らしいが、ともかく急な坂で、二人乗りのベビーカーを押してだと恐怖を感じるほどだ。帰りの上り坂は大変だろうと覚悟しながら右に曲がると清水谷公園がある。由来によれば、ここは紀州徳川家の屋敷と井伊家の屋敷の境界にあたるそうだ。大名屋敷が急な坂道に建っていたと思うのは貧乏人の感覚で、この坂は単なる境界に過ぎなかったのだ。公園に入ると正面に「右大臣大久保公哀悼碑」と彫られた大きな石碑が建っている。そう、大久保利通が暗殺されたのはこの紀尾井坂だったのだ。都心とも思えない欝蒼とした緑に包まれた公園だが、石段の道が多くてベビーカーでは回れない。だが、右手に行くと花壇を設置した広場がある。一角には手洗いと水飲み用の水道があり、子供たちをベビーカーから降ろして水道の蛇口をひねると大喜びで水と戯れていた。

帰りの上り坂はさすがにきつかったが、案外簡単に平坦なところまでたどり着いた。家に戻り、やがて帰ってきた娘に聞くと、娘夫婦もときどきこの公園に子どもたちを連れていくのだが、その時はニューオータニの中を通って、エレベータで下に降りるのだそうだ。やはり地元の人間は要領がいい。
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July 6, 2008 =Sun=

湘南新宿ラインの高崎行きに乗って約1時間20分、深谷の先の岡部駅で降りる。従兄のSさんが先月12日に亡くなった。享年76歳。胃癌だった。先週、奥さんから電話をもらっていたが、今日になってやっと霊前にお参りができた。駅から電話すると、長男が車で迎えに来てくれた。家には奥さんと二人の息子、一人の娘が揃って迎えてくれた。去年の12月に癌がみつかり、今年に入って手術、一時は退院するまでに回復したが、腹水が溜まって再入院。12日も見舞客と話したりしており、その日、医者からはあと3週間くらいと言われていたのだが、容体が急変して亡くなったとのこと。急だったので慌ててしまい、連絡が遅くなってしまったと謝られた。

一人っ子であった父方には親戚がなく、一方、母は3男6女の末っ子で、われわれ一家が疎開していた深谷のおばさん(母の姉)が95歳で亡くなったあとは、ほかの親戚たちはみんな代が替ってしまっており、親戚づきあいしていたのはSさんくらいだった。埼玉県大里郡岡部町は2006年の合併で深谷市に合併されたが、Sさんは郷土史を研究しており、岡部町当時は町の文化財保護委員を務め、亡くなる前にも民生委員や菩提寺である曹洞宗源勝院のの檀家総代を務めていた。コンピュータ関係の仕事をしている次男によると、お寺の改修で1億円近い収支を行うため、70過ぎてパソコン学校に通って技術を習得したそうだ。

岡部は、以前新幹線通勤をしていた熊谷の3つ先。帰りに昔の勤務先である熊谷のショッピングセンターを覗いてこようと思ったのだが、Sさん宅で香典を立替えて持って行った妹や息子たちの分までお返しをいただき、大きな荷物になってしまう。熊谷駅で降りてコインロッカーに荷物を預けようとしたら、ここでも「洞爺湖サミットのためコインロッカーの使用を禁止します。」の張り紙。仕方なく熊谷での立ち寄りは諦めてそのまま家路に着く。
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July 4, 2008 =Fri=

今日も娘の家に行き、双子の面倒を見る。娘が病院を予約しているので、その間の世話をするためだ。天気もいいので散歩に出かける。この頃、散歩コースは靖国神社が定番になっているのだが、サミットを控えテロ警戒の警備がものものしいので、今日は四谷経由で迎賓館前の公園を目指す。外堀通りから別れて迎賓館に向かう石畳の道は、普段は車が入れず、よちよち歩きの二人を散歩させるのに都合がいいのだ。四谷駅前の信号を渡ろうとすると、ベビーカーの二人を見て「あら~、YちゃんとSちゃんじゃないの」と声をかけてくるおばさんがいた。「こんなとこで会えるなんて・・あんたたちの顔が頭から離れないのよ~」と大袈裟なことをいう。聞いてみると、1か月ほど前、娘が靖国神社に散歩に連れて行った時に初めて会ったのだという。他人の子の顔と名前を良く1か月も正確に覚えているものだと感心する。迎賓館前に着くと、車が入らないはずの例の道には今日は小形バスも含めて数台の車が停まっている。どうやらすべて警察車両らしい。迎賓館自体は工事中で要人が泊まる筈はないのだが、ここもやはり重点警備対象なのらしい。
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July 3, 2008 =Thu=

今読んでいるペーパーバックはマイケル・クライトンの"Next"。先月あたり映画が公開されていたが、ペーパーバックを読んでから観ようと思っているうちに映画の方は終わってしまった。まあ、例によって短い通勤時間に少しずつしか読み進めないのだから、読んでから観るのは元々無理だったのだが。バイオ工学というか遺伝子操作の話なので、難解な専門用語が出てくるが、分らない単語は適当に意味を推測して読み飛ばしてもおおむね大丈夫。人間の遺伝子を組み込まれたチンパンジーが人間並みに言葉をしゃべったり、オウムがテープレコーダのように夫の浮気場面を再現したり、特異体質の患者の細胞を大学病院がパテント申請したりと、遺伝子操作によるドタバタをネタにした小説。少しドタバタが過ぎるようで、ナノテクを題材にした前作"Prey"の方が凄味があったような気がする。まだちょうど半分読み終わったあたりなので、これからどう展開するのか分らないが。
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July 1, 2008 =Tue=

例年のとおり、在籍していた商社のOB会が水天宮前のロイヤルパークホテルで行われた。このところ連続して最高益を更新し続けているだけあって、千数百名という出席者も最高らしい。だが、社長の挨拶では、「このような時こそ謙虚に」と遠慮気味。資源高による「儲け過ぎ」批判への配慮が前面に出ていた。ホテルのワンフロアにこれだけの人数が集まると、知った顔を見つけても遠くから眼で挨拶を交わしたりということになって、話ができないこともある。その中でも最初に見つけて言葉を交わしたのが40年近く前にショッピングセンター開発のダイヤモンドシティを立ち上げた中心人物のDさん。当時、40代にして半分の年齢の奥さんと結婚したのが話題になったから、もう80歳は優に超えておられるはずだ。元気そうだが、昔から耳が遠かったので、会話はなかなかスムーズには進まない。今日はこの会場で、そのダイヤモンドシティ立ち上げ時代の仲間二人と会う約束をしていたので、その二人にDさんを引き合わせようと探したのだが、見つからないうちにDさんをも見失ってしまう。

それでもこういう機会にしか会えない人たちと話ができた。現職の役員クラス、OBでまだ子会社などの役職に就いている人たち、会社とはまったく関係ない分野で活躍している人たち、そして一番多いのは悠々自適を楽しんでいる人たち。食事やお酒もかなり質が高い。本鮪一本を解体し、職人が刺身にして出していたりする。会場にはOBが社長を務める、グループの自動車会社が話題の電気自動車を展示している。

会う約束をしていた二人の仲間と言うのは、私の後任者であるKさんと、親会社側の窓口だったTさん。二人とも私より先輩だが、Kさんは昨年、Tさんは今年、いずれも定年後に関西から東京に引っ越してきた。パーティも終わりに近い時間になってからようやく巡り合う。一人は中央線、一人は西武新宿線なので、新宿まで出て居酒屋で積もる話に。
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