Diary


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April 28, 2011 =Thu=

今日がiPad2の発売日だったことを思い出し、昼休みに有楽町のビックカメラを覗いてみた。混雑で現物に触れるかどうか心配だったが、発売の発表が昨日とやや唐突であったからか、売り場には案外人が少なく、少し待つうちに手に取ることができた。印象としては重さは初代に比べて15%軽いということだが実感としては余り変わらない。厚みは33%薄くなったと言うだけあって、中ほどの厚みがなくなり板状にすっきりした。大きな進化としては、本体の裏側と表側にカメラがついたことで、これは写真を撮ると言うよりも(iPadで写真やビデオを撮る姿はちょっと想像しにくい)、スカイプなどでビデオ通話するときに便利だと思う。スカイプだけでなく、アップル独自の仕様だと思うが、Facetimeという名のビデオ通話用ソフトも入っている。私の初代にj入っているスカイプは、当然ビデオ機能がないが、iPad2用のスカイプはビデオ機能を搭載していることだろう。CPUにダブルコアを入れて、動きが速くなったとかマルチタスクが可能になったとかいうが、短時間触っただけではその辺はよく分からない。まあ今の段階で初代から乗り換える必要はないだろうと思う。
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April 26, 2011 =Tue=

先月末から腰に痛みを感じていたが、今月に入ってだんだん痛みが強くなってきた。以前、近くの外科病院で脊柱管狭窄症と診断されていて、その後痛みが治まっていたのだが、再発してきたらしい。そこで東京女子医大病院の整形外科を受診したところ、やはり脊柱管狭窄症とのことで、念のため先週MRIを撮った。その結果を聞きに行ったのだが、この脊柱管狭窄症と言う病、自然治癒は難しいらしい。痛みで日常生活に支障をきたすようであれば手術も考えられるが、私の場合は神経も正常だし、当面は痛み止めの薬とコルセットで様子を見ることになった。痛みは強いときと弱いときとがあり、椅子に座っているよりも立って歩いていた方が楽な気もする。これも加齢が最大の原因なのだろうか。腰の痛みとは長く付き合っていくことになりそうだ。
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April 21, 2011 =Thu=

先週の土曜日に六本木に行った際、泉ガーデンタワーの書店で逢坂剛の「鎖された海峡」を買った。「イベリアの雷鳴」「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」「暗い国境線」に続く「イベリア・シリーズ」の5作目にあたる。ハードカバーでは3年前に出版されているのを知っていたが、早く文庫版が出ないかと、このところ毎月のように講談社文庫の新刊予定を見続けていたところ、ようやく今月の15日に文庫版が発売された。文庫版で700ページ近いが、今日までに読み終わった。読了するのがもったいなく、なるべくゆっくり読んだつもりだが、ページをめくる手がとまらない。作者お得意のスペイン物の中でも、ライフワーク的な作品であり、第二次大戦の中立国スペインを舞台にした諜報戦を題材に、史実を忠実に踏まえながら、いつもながらの巧みなストーリーテリングで読者を惹きこんでいく。ムッソリーニの失脚からノルマンディー上陸作戦あたりの歴史を背景に、熾烈な諜報戦争と主人公たる日本・英国の諜報員同士の愛情と葛藤、そこに反ヒトラーの立場が次第に明らかになる独軍情報組織アプヴェアのカナリス長官の失脚、後に英露二重スパイであることが明らかになるキム・フィルビーなど実在の人物も生き生きと描写されている。今回の作品では日本人(国籍はペルーとスペイン)の北都昭平よりも彼と愛し合う英国の女性諜報員ヴァジニア・クレイトンの方が主役だが、最後に北都の元妻であるペネロペが息を引き取る場面など、電車の中で読んでいて不覚にも目頭が熱くなってしまう場面もあった。最初からこのシリーズを読んでいるだけに、登場人物にも思い入れが深くなっているようだ。とても良質なエンターテインメントであり、この小説を読んでいるとスペインのバルの雰囲気が伝わってきて、シェリーが飲みたくなる。すでにシリーズ第6作にあたる「暗殺者の森」も昨年6月にハードカバーが出ている。作者には悪いが、本シリーズは文庫で詠むことにしている(ハードカバーでは非常に嵩張る。)ため、次作の文庫化までまた3年ほど待たねばならないのだ。
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April 16, 2011 =Sat=

六本木の泉ガーデンタワーにある住友会館で、学生時代に所属していたクラブの新人歓迎会。神戸の大学だが、東京に就職した新社会人を歓迎する集まりで、10年ほど前から行っている。今年もいつも通り数人の新社会人が東京に就職したのだが、各社の研修スケジュールと重なったりして出席できた新人は二人だけ。一方、迎える旧社会人の方は40人ほどだが、名簿で見ると私は年長順で3番目だった。同期ではS重工業の現役社長をやっているM君が初めて出席してくれた。M君とは2月に浅草で同期会をやった際に会った。あのときはまさかこんな大きな震災が起きるとは思ってもいなかったのだが。
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April 12, 2011 =Tue=

震災からちょうど1ヶ月目の昨日も、そして今日も、かなり大きな余震があった。テレビが緊急地震速報を流すとしばらくして大きな横揺れがやってくる。東京ではせいぜい震度3か4くらいでも不気味なのに、震源近くの福島や茨城では震度5強とか6弱と大きいので、被災地の人たちはさぞ不安な気持ちだろう。しかも揺れが収まったらすぐに次の緊急地震速報だからたまったものではない。そうこうするうちに、日本政府は今回の福島第一原発事故のアラートレベルを、これまでの5から7に引き上げた。これは1986年に旧ソ連で起きたチェルノブィリ原発事故に相当する。これだけでもショックだが、東電のスポークスマンは記者会見で「放射性物質の放出量はチェルノブィリを超える可能性もある。」と発言した。これは早速海外メディアでも大きく取り上げられた。

それにしても驚くのは、これまでに放出された放射性物質の量が”tens of thousands of terabecquerels of radioactive materials have escaped the plant"と報じられていることだ。テラベクレルとは1兆ベクレル、その数万倍というのだから、数京ベクレルということになる。ベクレルって単位ももう一つよく分からないが、「1秒間に一つの原子核が崩壊して放射線を放つ、その放射能の量」だそうだ。放射能が人体に及ぼす影響を表す単位は、ベクレルではなくシーベルトという。ベクレルとシーベルトの関係だが、100円玉5個と500円玉1個を比較した場合、数では100円玉の方が多いが、価値としては同じである。ベクレルが5倍になっても、人体への影響を示すシーベルトは同じ場合もある、というのだが、こんな説明をされると却って分からなくなってしまう。だがとにかく、めったに使わない「兆」の上の、普通の世界では使わない「京」の単位を持ってはかるほどの量なのだから、それこそ異常な量なのだろう。

震災から1ヶ月もたって、チェルノブィリと同じと言われても、「だったら今までの発表は何だったんだ。」と言うしかない。いち早く日本を脱出した外国人の対応の方が正常だったのかもしれない。
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April 10, 2011 =Sun=

神田川の桜
先週の週末は、海外に転出した娘たちが残して行った荷物の整理などで忙殺されていたので、今日は少し遅めの花見に出かけた。いつもは家の近くの淀橋から小滝橋にかけて神田川沿いを歩くのだが、今日は同じ神田川でももう少し下流の方に行ってみた。椿山荘で昼食をとり、椿山荘の庭園を横切って冠木門から神田川沿いに出て、上流方向に歩く。もう桜も緑の新芽が目立ち始め、散りかけているが、その分、最後の力を振り絞って咲いている感じで、震災に苦しむこの国の姿を映し出しているようにも思える。

満開時からは遅れているせいか、あるいは自粛ムードが続いているせいか、桜の下を歩く人の数は心なしか少なめだ。去年まで行っていた、わが家近くの神田川沿いの道の方が人出は多いような気がする。このあたり、川沿いの柵がかなり高いため、橋の上からでないとやや花が見えにくい気もするが、風に散る花弁が降り注ぐと花に酔うような気分になってくる。面影橋のあたりが桜のピークだろうか。川の上流に向かって右側の道を歩いて行くと、都電荒川線の線路に道をふさがれ、曙橋まで逆戻りを余儀なくされる。戻って左側の道を歩き、荒川線の踏切を渡るともう桜とはお別れになり、そのまま高田馬場まで歩いて西部新宿線で一駅。

今日は都知事選の投票日なので、そのまま投票所に行く。花見自粛令を出した馬鹿な知事がいるが、この78歳の老人を当選させないためにも一票を投じる。だが、今回は他の候補者にもこれはという人物が見つからず、次々善の候補しかいないのが悲しい。今回の知事選は、各候補とも震災に配慮して運動を自粛していたのか、選挙カーもほとんど見かけなかった。こんな選挙戦では現職候補が有利だろうなと心配していたのがその通りになり、午後8時の開票開始と同時にあの老人が当選確実と出てしまった。
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April 8, 2011 =Fri=

いままで、Skypeというのは、海外出張時にホテルや空港ラウンジから自宅に電話するくらいしか使っていなかった。それだけでも、従来なら高額の海外通話料を取られていたのがほぼ無料になったのだから驚きだが、今日はSkypeの便利さを一段と感じることとなった。Skypeのソフトを起動し、一週間前にミュンヘンに行った娘のコンタクトをクリックしてみた。ドイツはいまサマータイムの筈だから時差は7時間。向こうは昼間だが、子供たちの幼稚園はまだ始まっていないし、たまたま向こうもこの時間にパソコンを立ち上げているとは考えにくい。繋がるとは思っていないから、こちらもマイクの準備もせずにいたのだが、一呼吸置いて娘の声が聞こえて来た。双子の子供たちの声も混じり、モニター画面には子供たちの顔が・・。「もしもし、聞こえる?」と娘が言うので「聞こえるよ。」と言うも、マイクを繋いでいないからこちらの声が向こうに聞こえるわけはない。慌ててマイクを繋いで会話する。子供たちとも話し、ミュンヘンでの住まいの様子も映し出される。こちらはWEBカメラ付きのデスクトップPCだが、向こうは買ったばかりのiPhoneを使っているので機動性は高く、1階から3階までの部屋部屋をくまなく案内してくれる。

思えば便利な世の中になったものだ。私がギリシャに駐在した1960年代はいうまでもなく、パナマ駐在の1980年代にもインターネットはなく、家族との連絡は高額な国際電話に頼るしかなかった。本社との連絡すらテレックスで、ファックスもようやく普及されてきたばかりの段階だった。インターネットは、あったとしても軍事用か学術用で、メールが普及するのはずっと後になってからだ。パナマに単身赴任していた頃、妻から国際電話で「昨夜どこへ行っていたの?」と詰問されたことがある。妻が私の家に電話をかけると、パナマ時間では夜の筈なのに、聞きなれない女性が電話に出て、「英語ではない外国語で何か言っていたが、どうやら、今いないと言っている様子だった。」とのこと。「知らんよ。昨夜はずっと一人で家にいた。」と答え、気まずく電話を切った。何週間かたって妻から電話があり、「国際電話の請求書が来たんだけど、通話先にブルガリアってのがあった。」パナマとブルガリアでは国番号は全然違うはずだが、何かの拍子にブルガリアにかかっていたらしい。

こんな便利な世の中になっているのに、東京電力の原発事故対応はどうだろう。高濃度の放射能汚染水が溜まっているトレンチから、割れ目を通じて海に汚染水が流れ出ている。最初はトレンチは閉じた水路なので海に漏出することはないという東電の説明だったが、漏出が発覚した後の東電の対応は、亀裂をふさぐためにセメントを流し込んで失敗し、水を吸収すると膨張する高分子素材でも効果なく、ついには新聞社やおが屑を突っ込んだという。最終的には水ガラスの注入でなんとか流出は抑えたものの、今度は高濃度汚染水を入れるスペースを確保するために低濃度汚染水を意図的に海に流し、近隣諸国からの批判を浴びる始末。東京電力は原発と言う危険装置を扱う企業としての危機管理などまったく出来ていないお粗末企業としか言いようがない。
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April 4, 2011 =Mon=

東京電力の福島第一原発事故は地震発生から3週間以上が経過してもまだ治まらない。どころか、今日は放射性物質で汚染された水1万トン以上を海に直接流すことが決まったという。より汚染度の高い水を外に出さないために、低レベル濃度の汚染水を海に流すというもので、法的にも緊急時には認められているそうだ。いま、立て坑のひび割れから海に流れ出ている汚染水は、この低レベル濃度のものと比べると100万倍の濃度だと言うから、これを阻止するために低レベル濃度の汚染水を海に流すのは仕方ないということだろうが、低レベル濃度と言っても本来の排出基準Ⅱ比べると100倍の濃度がある。こんなものを1万トンも海に流して、水産物への影響はどうなるのだろうか。東京電力では、周辺の魚や海藻を毎日食べても年間0.6ミリシーベルトで、人間が自然界から受ける許容量1ミリシーベルト以下だと説明しているが、何やら数字を都合よく操っている気がする。

医者の立場から放射能汚染の記事を注意してウォッチしている息子に言わせると、以前は1立方メートル当たり何ベクレルと説明してきた数字がいつの間にか1立方センチメートル当たりに変わっているという。決して間違っているわけではないが、だんだん数字が大きくなってくると国民に不安を煽るので、単位を変えているのではないかというのだ。ある専門家はブログで次のように書いている。

.... さて、実効線量で100mSv~150mSv(ミリシーベルト)以上の被ばくになると、発がんの確率が増していきますが、100mSv(ミリシーベルト)で0.5%の上乗せにすぎません。200mSv(ミリシーベルト)では1%と、線量が増えるにつれ、確率は“直線的に”増えるとされています。しかし、日本人の2人に1人が、がんになりますので、もともとの発がんリスクは約50%もあります。この50%が、50.5%あるいは51%に高まるというわけです。

日本では100人のうち50人が癌になっているので、200ミリシーベルトの放射線を浴びても、50人が51人になるに過ぎないというのだ。だが、日本の人口は1億2千8百万人だから、100人に一人ということは日本全体では128万人が放射線被ばくで癌にかかるということだ。100ミリシーベルトでも64万人。これを「0.5%の上乗せにすぎません」といって済ませるのだろうか。
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April 1, 2011 =Fri=

娘と孫(双子)三人が今日ミュンヘンに発った。子供たちの好きな「成田エクスプレス」が地震に伴う電力不足の影響で運転見合わせになっているので、新宿西口からエアポートリムジンを利用。われわれもタクシーで3人を送って行く。二人の子供たちもそれぞれ小さなスーツケースを押していく。リムジン乗り場には娘の夫のお母さんも見送りに見えた。娘たちは成田空港で夫の妹と合流。四人で全日空直行便でミュンヘンに向かう。妹は向こうに着いたらそのまま折返し日本に戻るそうだ。機内で二人の世話をみてくれるのと、一つ余分のスーツケースを運ぶのが目的だ。日本食をたくさん買い込んでいたのに、直前になって日本食料品のドイツ持ち込みが禁止になったのだ。これも東京電力の補償の対象になるのだろうか。まあ手荷物としてなら持ち込みは可ということで、スーツケースが増えることになった。ご苦労様なことだ。ともあれ彼らが無事出発したことで、われわれも一安心。
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