|
「欽ちゃんのドンとやってみよう」「ロッテ歌のアルバム」など、数々の人気テレビ番組の舞台となった山野美容専門学校の講堂、山野ホール(東京・代々木)が取り壊される。同校の全面改築に伴うもので、お茶の間に笑いと歌を届けた小さなホールは07年、最新型の多目的ホールに生まれ変わる。主演者の萩本欽一さん(62)らは「思い入れがあるホール。ものすごく心地よかった」と寂しさも感じているようだ。
山野ホールは専門学校の校舎に併設し、56年に建設。2階建てで、席数818。赤い布ばりのいすと、すり減った木の舞台に時が刻まれている。
58年5月〜79年9月放送の「ロッテ歌のアルバム」(TBS系)。「1週間のごぶさたでございました」のせりふで有名な司会者の玉置宏さん(70)は「山野ホールが初期のホームグラウンドだった。哀愁に似た思いだ」と話す。
「欽ちゃんのドンとやってみよう」(フジテレビ系)は75年4月から79年3月まで放送。番組の開始にあたって萩本さんがプロデューサーに観客と出演者がすぐに打ち解けあえる、こぢんまりした空間がいい、と要請したという。
番組の初期の時代、客席を埋めたのは専門学校の学生だった。学校の休憩時間など「生徒さんが来やすい時間に収録時間を合わせたこともあった」と萩本さん。「黄色い声をたくさん上げてもらった」と笑う。「取り壊しは時代の流れなんでしょう。でもちょっと寂しいね」
ほかにも、69年4月から放送の「唄子・啓助のおもろい夫婦」(関西テレビ制作、フジ系)や、80年4月に始まった「お笑いスター誕生」(日本テレビ系)なども山野ホールを使った。「おもろい夫婦」の京唄子さんは「狭い所だが、そこからたくさんの泣き笑いが生まれた」と話す。
同校を経営する山野学苑(山野正義理事長)は補強や修築をしながら、校舎と一緒に使い続けてきたが、老朽化も進み閉鎖と決めた。07年には地上28階、地下3階建ての高層ビルを建設する予定で、ホールは地下部分に造る予定だ。
ホールでは24日午後1時から「ザ・ラストショー」と題し、京さんらゆかりの女優らによるトークショーがある。中村玉緒さん、朝丘雪路さんらが出演予定。問い合わせは山野学苑(電話03・3379・0111)まで。
(04/22 15:41)
|