グリコ・森永事件

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グリコ・森永事件グリコ もりながじけん)は、1984年昭和59年)3月18日午後9時30分(以下日本時間)頃、江崎グリコ社長が自宅で入浴中に侵入してきた犯行グループの男達に誘拐され、身代金10金塊100kgをヘリコプターからばら撒けと要求された警察庁広域重要指定第114号事件である。2000年平成12年)2月13日時効となった。グリコ・森永脅迫事件、または、かい人21面相事件などとも呼ぶ。

概要

社長は3日後の3月21日午後2時30分頃、大阪茨木駅近くの作業小屋から自力で抜け出し、警察に保護された。事件は収まったかのように思われたが、5月に入ると「かい人21面相」名で脅迫状を新聞社に送ってきた。

内容は「青酸ソーダ入りのグリコ製品を置いた」とあり、その予告どおりコンビニから「どくいり きけん たべたら しぬで かい人21面相」大阪(関西)弁で書かれた紙が張られた菓子が発見され、実際に青酸ソーダが検出された。防犯カメラ狐目の男が映っていた為、警察はその男を犯人として写真を公開、幅広く情報収集に乗り出したが、有力な手がかりは無かった。

その後、かい人21面相と書かれた脅迫状が丸大食品森永製菓不二家ハウス食品などに次々と送りつけられ現金を要求。特に11月14日のハウス食品に送られてきた脅迫状の指示どおり車に1億円を積み名神高速道路の指定されたパーキングエリア内で待機していた時、「狐目の男」とその男が乗った自動車を捜査員が目撃しているが逃げられる。その後、犯人側から「もうゆるしたろ、食いもんの会社、いびるの もうやめや・・・悪党人生、おもしろいでやねん。」との収束宣言が送りつけられ、その後完全に犯人の動きがなくなり、2000年に時効となった。犯人(かい人21面相こと、狐目の男たち)の正体及び動機は不明のままである。

事件の特徴

単なる誘拐事件と最初は思われていたが、大手食品会社が次々と脅迫され、実際に青酸ソーダ入りの食品がばら撒かれたりするなど、当時の社会に与えた影響は計り知れないものがあった。また脅迫状をわざわざ新聞社に送りつけ、その内容は警察をあざ笑うような内容が多く、自分達の遺留品の細かい出所まで書かれていた。当時マスコミでは、このような犯罪を 劇場形犯罪といいあらわした。

犯行の際の遺留品が多さにも関らず犯人の特定に至らず、また犯人も終息宣言の後は一切活動をしていない。警察発表では「犯人は何も得てはいない」ということになっているので、一連の犯行の目的が何であったか、若しくは脅迫された食品会社が裏取引したのではないかと言われているが、真相は不明のままである。犯行の際に警察無線傍受されていたのが遺留品から判明した為、警察無線が傍受したら会話の内容が判るアナログ方式から、傍受しても会話の内容が判らないよう暗号化されたデジタル方式に変わるきっかけになった。また、警察が「殺人未遂事件」として捜査した青酸ソーダ入り食品に関しても、青酸ソーダが入っていた食品には必ず「どくいり きけん たべたら しぬで」の紙が張られていたのでその罪状が当てはまらないのではないか? とする意見がある。

また、これ以降江崎グリコ製品の包装は、開封された場合元に戻せないようになっている。(一時期は商品にフィルム包装をかけていたこともあった)

この後、この事件を真似た事件が頻発したが、全て解決している。

なお、この事件の実行者については、北朝鮮工作員スパイのこと)、三億円強奪事件の犯人、ロッテ陰謀説など多くの説があり、未だに議論は尽きていない。

外部リンク