活動報告

ふるさと納税 (2014/08/25)


 最近、お客様からよくきかれるようになりました。「ふるさと納税ってどうすればいいんですか?」「ふるさと納税で節税できるんですか?」

 税理士として、ふるさと納税の仕組みは知っていますが、実際に自分でやってみないと実感を持ってお客様に説明できないのではないか。そう思って、息子が温泉宿を運営している北海道・美暎町に3万円のふるさと納税をやってみました。

 1ヶ月ほどすると、町長さんからお礼状とともに次のものが送られてきました。これとは別に、美瑛町特産の野菜詰合せ(南瓜、馬鈴薯、玉ねぎ、小豆)とお米5kgが届きました。
 美瑛町特別町民証
 美瑛町の写真を収めたCD
 美瑛町内宿泊施設利用券(5000円分)
 寄付受領証明書

 大事なのはこの最後の「寄付金受領証明書」です。来年2月に確定申告でこの証明書を添付すれば、所得税の計算のもとになる課税所得から、ふるさと納税した30,000円から2,000円を引いた28,000円を控除できます。所得税は課税所得に税率(所得に応じて異なります)をかけたものですから、税率が20%なら所得税は5,600円少なくて済みます。

 30、000円のふるさと納税で税金が減るのは5,600円だけかよ、と思ってはいけません。この確定申告の申告書が地方自治体に回付され、住民税の計算に使われます。計算方法はややこしくなるので省略しますが、この場合、住民税が22,400円減額されることになるのです。つまり所得税から5,600円、住民税から22,400円、合わせて28,000円の税金が安くなります。ということは、ふるさと納税の30,000円から税金の安くなった28,000円を引いた分、つまり2,000円だけがふたんになりますが、この2,000円で宿泊券5,000円分やお米、野菜などがいただけるというわけです。

 ふるさと納税の精度を取り入れているところは全国にたくさんあります。納税でもらえる品も、お米や野菜のほか、牛肉、海産物、果物、お酒、宿泊券、花火大会の入場券などなど。中には鈴虫セットなどというものもあります。500万円を納税すると、姉妹都市であるイタリアのアッシジを二人で訪れる旅にご招待(和歌山県高野町)というのもあり、お金持ちの方はご検討されてもいいのではないでしょうか。詳しくは→http://www.furusato-tax.jp/

 では、もっとあちらこちらの町や村にどんどんふるさと納税をやれば、2,000円だけの負担でお米や肉や野菜がもらえて、生活費はただになる・・・というわけにはいきません。所得によって違いますが、ある一定金額を超えると負担額が2,000円よりも多くなってくる仕組みなのです。

 総務省のふるさと納税に関する次のサイトを見ると、「控除額(目安)のシュミレーションというエクセルの表がダウンロードできます。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/080430_2_kojin.html
この表に、ふるさと納税する人の年収(給与収入)と扶養家族、ふるさと納税の金額を入れると、いくら税金が控除されて、いくらの負担になるかが計算できるようになっています。(給与の場合だけなので、年金などがある場合は別に計算する必要があります。)

 所得の多い人ほど得をする仕組みだとか、地方格差の解消には必ずしも役立っていないとか批判もあるふるさと納税制度ですが、ゆかりのある町や村を応援しながらつつましく利用する分にはいい制度かも知れません。